NOTE 2015-1

カレー 2015/1/8

 金沢はお正月から大雪でした。雪かきをしているとどこからかカレーの匂いがしてきました。
 「おせちもいいけどカレーもね」というのは子供のころ流れていたレトルトカレーのコマーシャルのセリフでした。

 レトルトカレーよりは家庭で作るカレーの方が健康的と思ってはいませんか。 実は家庭で作るカレーよりレトルトの方がはるかに健康的です。

 カレーというのは優秀な薬膳ですが、現在のインスタントのカレールーはほとんどが体には良くない物になってしまっています。 昔のカレールーは粉末やフレークでした。それが固形になって体に良くないものに変わってしまいました。 それでも最初の溶けにくい固形の頃はまだましだったのですが、溶けやすい最近のルーはさらに悪くなりました。

 日本人が昔から食べてきたカレーというのはインドのカレーとは違って、小麦粉とカレー粉を炒めてルーを作るというイギリス式のカレーです。 一番体に良いのはやはり自分でルーを作ることですが、やっぱり面倒です。 そうすると家庭ではインスタントのカレールーを使うことになります。 一方レトルトカレーの方は固形のルーではなく原材料から調理しているため家庭の物よりは安全なカレーに仕上がっています。

 患者さんにインスタントルーはどれが良いかと聞かれたときはグリコの二段熟カレーなら害が少ないと答えていました。 しかし、健康にプラスになるルーをこの前見つけました。S&B 直火釜焙煎カレーフレーク 深みロースト です。
 子供がいる家庭ではグリコ二段熟カレー、一人暮らしならハウスククレカレー、薬膳として食べたい人はS&Bカレーフレークということでどうでしょうか。

トップへ | 目次へ

腐っても鯛 2015/1/15

 食べ忘れていた鯛の刺身をハーブと胡椒で焼いてみました。

 鯛は「めでたい」の語呂合わせと紅白の見た目からお祝いでは欠かせないお魚です。 開運としても薬膳としても特別役には立たないと思っていましたが、胡椒との組み合わせは美肌には役立ちそうです。

 和食として食べることの多い鯛ですが、時にはソテーにして食べるのも良いかもしれません。

トップへ | 目次へ

ハーブミックス 2015/1/22

 ハーブも薬膳には欠かせない材料です。 ミックススパイスと同様、ミックスハーブというのが売られています。 でも私はミックスハーブは買いません。 その理由は大抵はその中にパセリが入っているからです。

 パセリは生・乾燥を問わずよく料理の彩に使われます。 生のパセリは胃の健康に役立つので食べた方が良いです。 でも、乾燥パセリは肩から上の筋肉の気の流れを阻害します。 老人であれば腕が上がりにくい、目が疲れるということを悪化させますし、 若い人でも運動の能力に影響が出るかもしれません。

 さらに乾燥パセリが問題なのは他のハーブの働きを悪いものに変えてしまう場合があるからです。 なので、市販のミックスハーブを買わず、料理のたびにパセリ以外のハーブを組み合わせて使うしかないのです。

 でも逆に家で使うハーブはパセリだけだという人も多いと思います。 そういう場合はバジルを同量程度混ぜてください。そうするとパセリは悪い働きをしません。 ただし他のハーブを追加するとまた悪くなります。

 玉子焼きにパセリ&バジルを使うと目の下のクマや目の周りのたるみの改善になります。

トップへ | 目次へ

不妊症に 2015/1/29

 不妊症の方々はインターネットなどで情報を集めて様々な努力をしていらっしゃいます。 病院や鍼灸院に任せきりではなく、自分たちでもやれることを探すことは大切なことです。
 しかし、誤った情報によって逆に妊娠しずらいからだになっている場合もあります。

 まずはルイボスティーです。これは卵子が育ちやすくなるようですが、逆に着床の妨げになりますし、胎児や乳児にとって毒になっています。 そして飲み続けると逆に卵巣の老化は早まってしまいます。

 では何を飲めばよいのかというのはその人によって違います。 でもほとんどの人に勧めているのは飲み物にコーヒーフレッシュを入れることです。
 コーヒーフレッシュは体に悪いという誤った情報で使わないようにしていたという人が多いのですが、 本当は健康に役立つ商品です。
 しかし、コーヒーフレッシュでも色々添加されいて良くない商品があることも確かです。 間違いないということでしたら、植物性の生クリームがお勧めです。 こちらは多少動物性の脂肪分が含まれていますが、コーンクリームスープに使っても毒にはなりません。

 植物性の生クリームをパウダーにしたものが marim などの商品に当たると思います。 おばさん臭に効果のある marim ですが、 植物性のクリームは性ホルモンの酸化の改善に役立っているように思います。

 コーヒーフレッシュだけで妊娠に至ることはありませんが、 性ホルモンは加齢だけでなく環境ホルモンの影響でも劣化しやすいので 、まずはホルモンの改善のために使ってはどうでしょうか。 また、男性の場合も精子の健康状態が良くなるので夫婦で飲むとより効果があると思います。

トップへ | 目次へ

幸せとは何か 2015/2/5

 ビル・マーレイ主演の『恋はデジャ・ブ』(原題: Groundhog Day)という映画がありました。 ある朝主人公が目を覚ますと時間が巻き戻されており、前日と同じ一日が始まってしまいます。 何日も同じ日が続き、彼は生きることの意味を見いだせず何度も自殺をしますが、それでも同じ一日がやってきます。

 グラウンドホッグ・デイというのはグラウンドホッグ(ウッドチャック)が2月2日に冬眠から目覚めて巣穴から出た後どういう行動をとるかによって春が近いか遠いかを占う行事です。 主人公はその取材に来ていたのですが彼自身はその行事を古臭いくだらないものと感じていました。 彼にとってグラウンドホッグ・デイも一日も繰り返されるだけの意味のない時間です。
 しかしその後、彼は一日の過ごし方を変えることによって次の同じ一日を待てるようになります。

 彼の死にたい一日と次の日を期待する一日の違いは何かと言えば、 サプライズよりも平凡な一日の中のささやかな幸せの瞬間が本当の生きていることの喜びを与えてくれると思えるようになったということだと思います。

 歳がいくと当たり前の変りのない生活がしみじみと幸せだなと思います。 しみじみと幸せを感じられる脳にするにはオレガノ多めのミートソースがいいです。

トップへ | 目次へ

ソース 2015/2/12

 ハンバーグや牛ステーキにはどんなソースを掛けていますか。
 家庭ならケチャップとウスターソースを合わせたBBQソース、カフェのロコモコ丼ならグレービーソース、 ファミレスならデミグラスソースというところでしょうか。
 実はこの三つのソースは何れも体に悪い物です。

 まず、ケチャップとウスターソースは別々だと問題ありませんが、相性が悪く一緒にすると目に良くありません。
 グレービーソースは肉の焼汁に小麦粉などを加えて作りますが、これは消化器を老化させたりハーブの効能を消したりする悪いものです。
 そしてデミグラスも小麦粉を使ってルーを作りフォンドボーを加えて煮込んだものですから グレービーソースと同じように体に良くありません。

 しかし、販売されているデミグラスの中には逆に健康に役立つものがあります。 それはエバラの「デミグラスハンバーグソース」です。
 このソースとエバラの「てりやきのたれ」はどちらもハンバーグと合わせると老人性のシミの改善になります。 そしてどちらもハンバーグ丼にすると薄毛に効果的です。
 「てりやきのたれ」と日本食研「豚バラ蒲焼丼のたれ」の組み合わせは肌の若返りに効果があります。 「てりやきのたれ」とミツカン「味ポン」の組み合わせは肌の張りに効果があります。

 ということでハンバーグソースは正しく選べば若返りにも役立ちます。

トップへ | 目次へ

8番の1番は醤油味 2015/2/19

八番麺工房 太麺

 患者さんに「8番らーめん」の醤油らーめんを食べるように言うことがあります。
 「8番らーめん」は石川県のどこにでもあるラーメンチェーン店です。 安全で美味しいラーメン店は他にもあるのですが、薬膳になるのは8番の醤油らーめんだけです。

 この醤油らーめんを食べるように言ったのは、不妊症の人や花粉症の人、虚弱体質の人など色々です。 効能としては老化した氣を若返らせる働きをしてくれるようです。

 食品スーパーでは「八番麺工房 太麺」という商品名でスープ付の半生麺が販売されています。 お店では野菜がたっぷり載った野菜ラーメンを食べますが、 具を変えると効能に変化を出せるので家で食べることも多いです。

 ゆで卵を加えると内臓の氣を若返らせてくれますし、乾海苔を加えると免疫系の氣を若返らせてくれます。

トップへ | 目次へ

美か命か… 2015/2/26

 おととしは女優さんが心筋梗塞で、昨年は女性タレントが脳梗塞で入院というニュースがありました。 この二人は売れっ子ですから忙しかったとは思いますが、その分健康にも気を遣っていたはずです。
 私の推測ではもしかしたら彼女たちはプラセンタ入りの化粧品を使っていたのではないかと思います。

 また最近ではナノ粒子化されたビタミンCや紫外線吸着剤入りの化粧品が問題です。 日焼け止めを一度塗っただけなのに強い首こりが出た人もいました。 ナノ粒子は皮下に入り込めないとする実験報告もありますが、商品によっては危険な物もあるようです。

 そしてもっと深刻なのはシャンプーやコンディショナーそして洗濯洗剤と柔軟剤です。 これらの毒は本人の健康障害だけではなく、胎児にも影響があります。 出生時に問題がなくてもその後の心身の発達の問題として表面化するということもあり得ます。

 天然成分で作られた自然派の商品を使っているという方もいますが、天然由来のものに毒がないと思うのは間違いです。 そういうもので健康障害を起こしている人も沢山います。

 化粧クリームやコンディショナーで多いのは、プロテインやコラーゲンが関係している毒だと思います。 これらが添加されている化粧品や洗剤はものすごく多いのですが、他の添加物との組み合わせに問題があるのだと思います。 肌荒れやしわの原因になるだけではなく、首肩の筋肉の痛みを引き起こすこともあります。
 プロテインとビタミンCナノ粒子による不調には「豆腐となめこのみそ汁」をコラーゲンによるものには「豆腐となめこの中華スープ」をどうぞ。

トップへ | 目次へ

芽と目 2015/3/5

 じゃがいもは目に良い野菜ですが、 逆に言えば質の悪いじゃがいもは目を悪くする可能性があります。

 東日本大震災のあと安心して買えない野菜がありました。 それは放射性物質が付いているからではありません。 放射線を浴びたことによる変性だと思います。 それも最近は無くなったので産地も気にしないで買えるようになりました。

 しかし、そういう事とは関係なく以前から放射線を浴びた野菜が売られています。 それがじゃがいもです。

 じゃがいもに放射線を当てるのは芽を出させなくするためです。 じゃがいもに放射線を当てても問題ないと言われていますが、実際には目の健康に良くないものに変わってしまっていると思います。

 自分で作ったり農家から買うということ以外で安全にじゃがいもを食べたいときは、 小さめに切って調理することです。肉じゃがなどの煮物のサイズがダメです。 じゃがいもは煮崩れしやすいので、必然的に料理としてはフライドポテトやポテトサラダ、ソテーになります。 ポテトチップスも自家製なら発癌性も問題ありません。

 私は実家で作ったものを送ってもらっているので普段は煮物にして食べています。 しかし、安全の反面すぐに芽が出てしまいます。 伸びに伸びたじゃがいもの芽を取って皮をむくと欠けら状態になったので、 今日はハッシュドポテト風にして焼いてみました。

トップへ | 目次へ

花粉症 2015/3/12

 毎年この季節になると花粉症に効く薬膳はないかと考えるのですが、いまだに見つけることができません。 薬膳だけではなく、花粉症に効果のあるお茶や漢方薬というのも見たことがありません。 もちろん減感作療法というやり方もありますが、これは免疫系全体への影響が心配です。

 花粉症の原因となるものに排気ガスの多い生活環境と腸内の悪玉菌があります。 花粉症の患者さんのからだを診てきて、腸内の特定の真菌の繁殖、牛乳と溶けたチーズによる内臓の免疫機能の低下、 そして排気ガスによる粘膜の免疫力の低下、この3つが主な花粉症の原因ではないかと考えています。

 花粉症になってしまったら治療に来てもらうしかありませんが、 まだ花粉症になっていない人は予防をすることが一番大切です。

 花粉症に関係がありそうな真菌が付きやすいのはリンゴ、キウイ、アプリコットなのでこれらは生のまま食べない事と、 菌を減らすために鶏つくねを食べることです。
 つくねは鶏ミンチに人参のみじん切りを少し混ぜるのがポイントです。 食品スーパーの鍋用の鶏団子には人参が入っている物がほとんどなので、それを買って来て焼くだけで出来上がりです。

トップへ | 目次へ

すじ煮込み 2015/3/19

 花粉症の予防として食べてもらいたいものは鶏つくねのほかにすじ煮込みがあります。 これは牛乳や溶けたチーズで内臓の免疫がおかしくなっているのを改善するための料理です。

 肉の種類は牛、豚、鶏、いずれでもよいですし、味付けも和風、洋風どちらでも構いません。 使うと効能がなくなる食材は、味噌、人参、大根、豆腐です。

トップへ | 目次へ

春の香り 2015/3/26

 りりィさんの「春早朝」の曲がコマーシャルに流れた翌年は確か再びりりィさんの「オレンジ村から春へ」という曲が使われていたと思います。 空気が冬の香りから春の香りに変わるとこの曲を思い出します。

 空気の香りにはいろんなものが混ざっているわけですが、春の香りの要素のひとつはフィトンチッドだと思います。
 フィトンチッドというのは植物が虫に食べられないようにするための物質で、 「フィトン」は「植物」、「チッド」は「殺す」を表し「フィトンチッド」で「植物から放出された他の生き物を殺す物質」という意味になります。 ちなみにあのオレンジの香り成分もフィトンチッドの仲間です。

 人間は古くから生活にフィトンチッドを利用してきました。 ひのきのお風呂や杉の弁当箱のように材料そのものを使う場合もあれば、 防虫剤のショウノウ(樟脳)やエッセンシャルオイルのように精油を取り出して利用する場合もあります。 そして、森に出かけて森林浴として直接フィトンチッドを浴びたり吸い込んだりということもします。

 しかし、あくまでもフィトンチッドは植物が自分を守るためのものであって、 人間にとって良いものばかりとは限りません。
 たとえば、不妊治療に来られている方にはペパーミントティは飲まないように、メントールの軟膏は使わないように話します。 これはメントールが妊娠の妨げになるからです。妊娠中も使えません。

 フィトンチッドというのは森全体では葉が生い茂る7月ぐらいが一番多いのでしょうが、 アレルギーになりやすい自然のフィトンチッドが多いのが3月4月だと思います。 根が伸びる時期に放出されているのではないかと思います。

 この時期のアレルギー源には花粉、カビ、黄砂などいろいろありますが、 検査をしても「花粉以外の何かのアレルギーだけれど何かは分からない」といわれることもあると思います。 そういう場合は春の香りのアレルギーを疑っても良いかもしれません。

 春のフィトンチッドのアレルギーにはほうじ茶を飲むようにすると良いと思います。 葉を使わず茎だけのものに効果があるのでお勧めは「加賀棒茶」です。

トップへ | 目次へ

苺サンド 2015/4/2

 先日、いつも食事に関係する気滞というものを見かけたことがない患者さんなのに、 いつもと違って食事に関係する気滞がありました。 聞いてみると苺サンドを買って食べたと言います。 苺サンドは体に良いはずなのに変だなと思ってさらに詳しく聞くと、ホイップとカスタードが入っていたものでした。 カスタードは問題ないものでしたが、苺とカスタードの組み合わせがダメだったんです。

 苺のショートケーキというのもありますが、これも苺サンドと同様、筋膜を丈夫にして怪我の予防に良いものです。 苺とパンあるいはカステラの組み合わせで効果があります。

 苺サンドに使えるクリームは、生クリーム、ホイップクリーム、クリームチーズ、サワークリームです。 サワークリームを使うと効果はさらに高まるので、慢性腰痛の方や時々腰を痛める方はどうぞ。

トップへ | 目次へ

春の眠け 2015/4/9

 中国の詩人、孟浩然のよんだ「春暁」の書き下し文です。
 『春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落つること知る多少 』
 意味は次のような感じでしょうか。
 『春早朝、夜が明けたのにも気づかず眠っていた。 鳥のさえずりが聞こえるが、昨夜の嵐で花は散ってないとよいが』

 冬が終わり、花が咲き鳥が鳴くこの季節は人にとっても生き返るような季節です。 いろんな意味でこの季節は眠くなるのでしょうが、 中には若返りホルモンが劣化してきているせいで日中うとうとしてしまう人もいるのかもしれません。

 若返りホルモン(インスリン様成長因子-Ⅰ)は成長ホルモンの作用で肝臓から分泌されるものです。 これは出なくなれば見た目に老化はしますが病気になるという訳ではありません。 でも、若返りホルモンの劣化の気滞が肝臓にあると、 若返りができない上に脳に睡眠障害の気滞も生じてしまいます。

 成長ホルモンは暖かい季節に分泌が増えるので、若返りホルモンも春に増えてきます。 若返りホルモンが劣化している人は、春になって夜に十分な睡眠がとれていない分、余計日中眠くなるということがあるかもしれません。

 若返りホルモンの劣化を治すには、揚げ肉団子です。肉は豚肉です。
 恋の待ち時間が永くなったと感じたら「揚げ肉団子」をどうぞ。

トップへ | 目次へ

サンデーロースト 2015/4/16

 肉は若返りに良い食材ですが、肉にはそれぞれの特性があるので、 それを踏まえて調理しないと逆に健康を損なうことになってしまいます。

 牛肉は煮物では問題ありませんが、焼くことによって遊離脂肪酸が作られてしまいます。 10代の若者ならそれを処理できるので焼肉やフライを食べても問題がないのですが、 20代以降はその能力が徐々に消えていくので遊離脂肪酸によって動脈硬化などがおきます。
 しかし、ローストビーフの内側の蒸し焼きの部分は、 大腸を若返らせて遊離脂肪酸を処理できるようにしてくれます。 蒸し焼きになった肉を再加熱してもその効能は保たれます。

 そういう訳でお勧めの牛肉料理は「サンデーロースト」です。
 サンデーローストとはイギリスの伝統料理です。 日曜日に肉を丸焼きあるいは塊で焼いて食べます。 残った肉は次の日曜日までに他の料理にして食べ切ります。

 私もたまにサンデーローストをします。 月曜日は再加熱しなくても大丈夫なのでローストビーフサンドに、 火曜日は大きめにカットしてカレーです。

トップへ | 目次へ

鶏の唐揚げ 2015/4/23

 サンデーローストは牛だけではなく豚や鶏もあるそうです。 でも、鶏を丸焼きにすると牛とは逆で、焼けた皮のほうが美容に良くて蒸し焼きになった身のほうが太りやすいたんぱく質ができる良くない部分です。
 北京ダックでは皮だけを食べますが、あれはやっぱり正しい食べ方だと思います。 北京ダックの残りの身や蒸し鶏はその後どのように味付け調理しても美容のためには食べてはいけません。

 鶏肉は本来、美肌に役立つ食材です。 その効能を十分発揮させる料理が「唐揚げ」です。 一口大の大きさの鶏肉と小麦粉あるいは片栗粉と植物油の組み合わせが良いので、 炒めたり焼いたりしても大丈夫です。

 唐揚げをそのまま食べればコラーゲンを増やす効果があります。 植物油をミスト状にして掛けると脂肪細胞の老化を改善するので脂肪燃焼を助ける働きがあります。 花椒(ホァジョー/かしょう)を掛けるとノルアドレナリンを分泌する神経の末端を健康にして、これも脂肪燃焼を助ける働きがあります。 そして、多めにゆず汁を掛けると成長ホルモンの分泌を促すので、美容とダイエットそして若返りに効果があります。

 全部掛けてしまうと効果はなくなるので、別々に使ってください。

トップへ | 目次へ

カレーに 2015/4/30

 金沢カレーと言われている物がどうも好きではありません。 とんかつとキャベツを除くと普通においしいと思うのですが、そうすると単なるカレーライスです。

 カレーライスには生野菜が合いません。いえ、そもそもご飯と生野菜は合いません。 ご飯と生野菜の組み合わせは、肌の基底層という部分の細胞を弱らせるので小じわができやすくなるのです。 カレーもパンやナンとの組み合わせだと問題はなくなります。

 最近はカレーのトッピングもいろいろありますが、昔はカレーライスに添えるものといえば福神漬けか、らっきょうの甘酢漬けが定番でした。 どちらが正解かといえばらっきょうです。 福神漬けは特別な作用はありませんが、らっきょうはカレーライスと相性の悪い生野菜、揚げ物、ウインナー、生卵の組み合わせでの害を少し減らしてくれる作用があります。 それでもまったく無くなる訳ではないので、できれば初めからカレーライスと相性の良いトッピングを選んだ方が良いです。

 カレーライスと相性の良いトッピングはチーズ、温泉卵、納豆、素揚げした野菜です。
 チーズは鍋に入れて煮てしまうと最悪ですが、 刻んでご飯に散らすと全身に溜まったクレンジングの毒を減らしてくれます。 このチーズご飯にカレーを合わせると肌の基底層を健康にしてくれます。

トップへ | 目次へ

筍ご飯 2015/5/7

たけのこご飯

 山菜は解毒作用のあるものが多く、筍はその代表です。 旬の物に効果があるので、今の季節食べておくべき食材のひとつです。

 解毒に伴って痛みが出る人がいます。筍の場合は腰や股関節あたりが多いように思います。 筍は滅多に食べないという人や、毒がたくさんたまっている人は痛みが強くなる可能性があります。

 こういう副作用がでないようにするには、豚肉や揚げと一緒に調理することです。 和食であれば揚げと一緒に煮たりするのが良いでしょう。

トップへ | 目次へ

幸せの意味 2015/5/14

 鬱と言ってもいろいろな原因があって、失恋や借金などの出来事に伴う反応性のうつ、病気や薬物治療に伴う症候性のうつ、 脳の病気としてのうつなどがあります。
 うつ病と診断されていない一般の人でも、「なぜかわからないが気分が沈む」という状態が続いてしまうということがあります。 そういう人の比較的多くにはカビの毒が関係しているのではないかと思います。 そう言うと家の中のカビを心配される人が多いのですが、そうではなく外を飛び交っているカビです。

 人によって苦手なカビというのがあるようで毎年春に気分が沈むとか、秋に調子がでないというのがあります。 こういうカビの毒による脳の気滞は、日常のささやかな幸せを感じさせにくくしています。 もし、日常のささやかな幸せが全く感じられなくなったら、生きていくことに意味がなくなってしまうかもしれません。

 ささやかな瞬間に幸せを感じられる脳にするには、ヨーグルトゼリーを紅茶と一緒に食べると良いです。

トップへ | 目次へ

百薬の長 2015/5/21

 「酒は百薬の長」といわれるだけあって健康に役立つものです。 ただし、量だけではなくその質をちゃんと選ばないと健康を害します。

 アルコールの中で健康に良いものを3つ挙げるとするなら日本酒、ラム酒、ウオッカだと思います。
 この中でお勧めは日本酒です。理由は日本人の体質にあっているということと、他のものより少ない量で効果があるということです。 お酒が弱い人なら料理に加えるだけでも構いません。

 日本酒というのは温めて飲むという世界的にも珍しいアルコールです。 ワインや紹興酒などほかのお酒でも温めることはありますが何かを加える場合がほとんどです。

 日本では昔からお酒を温めて飲んでいました。江戸時代では一年中燗をして飲んでいたそうです。 実は私も日本酒は一年中燗をして飲みます。外食で高級なお酒も燗をしてもらいます。

 ある時、年中下痢をしているという患者さんが来られました。 望診や施術の結果、腸内に麹菌が沢山いることが推測されました。 きっと高級な日本酒を冷やで飲んでいたのでしょう。 私のアドバイスは日本酒は熱燗にして飲んでくださいということでした。
 下痢だけならば良いのですが麹菌は大動脈解離やくも膜下出血のリスクを高めてしまいます。 麹発酵パンや塩麹は冷や酒よりも危険です。

 それでもせめて夏は冷や酒が飲みたいという人もいると思います。 対策は2つです。 ひとつは西日本できれば九州地方の日本酒を選ぶことです。
 酒蔵にはそれぞれ住み着く菌がいます。 暖かい地方にいる真菌が仕込んだ後の麹菌を抑え込んでいるのではないかと素人ながらに推測しています。

 もう1つの対策は酒の肴には輪切りの唐辛子を少し散らすことです。 一味唐辛子ではダメです。必ず輪切りです。考えてみると酒の肴には唐辛子を使った炒め物などが良く合います。

 日本酒は「火入れ」と呼ばれる低温殺菌をしてから出荷されます。 だから大丈夫だと言われるかもしれませんが、それでも体調を崩す人はいます。
 日本酒が健康に良いことも、夏でもお燗しなければならないことも江戸時代の人は体験から知っていたのではないでしょうか。

トップへ | 目次へ

ペペロンチーニ 2015/5/28

 ペペロンチーニというのは簡単にできて経済的で、そして炒められたにんにくの香りが食欲を増してくれます。

 にんにくは交感神経を刺激するので虚弱体質や自律神経失調ぎみの人には逆効果になりますが、 健康な人が食べると元気を与えてくれます。 それとにんにくに含まれるジプロピルトリスルフィドという成分が 海馬を刺激して物忘れの予防になります。 また、ジアリルトリスルフィドは、ガン細胞の増殖を抑えてくれます。

 しかし、にんにくの焦げたものは脳に気滞もできて体には悪いものです。 推測ですがジプロピルトリスルフィドやジアリルトリスルフィドが変化して逆に海馬の働きを悪くしたりガン細胞を増やしたりという可能性があります。

 物忘れの予防としては生のにんにくのほうがよいので、 解決策としては先にガーリックオイルを作っておき、炒めるときに唐辛子だけを加える方法です。

 ガン細胞を抑える効能を引き出すためにはにんにくを低温の油で炒める必要がありますが、その解決策は油をラードに代えます。 ラードならにんにくが焦げても発癌性に転じません。

 ラードというのは豚の脂から抽出したものです。 背脂を加熱してラードを取り除いた残りがコラーゲンで、ラーメンに浮かんでいる白いツブツブの物です。 豚の脂は体に悪いというイメージがあるかもしれませんが、 健康を害するのはステーキやとんかつなど脂身のまま食べてしまうからです。
 豚の脂をラードとコラーゲンに分けてしまうと健康的な食材に変わってしまうんです。

トップへ | 目次へ

生食用油 2015/6/4

 油を買う際、まず絶対に選んではいけない油は、 米油、パーム核油、ひまわり油、コーン油です。 これらは加熱しなくても体に悪い油です。それぞれ別の臓器の健康を害する危険があります。
 エゴマ油、亜麻仁油、ココナッツオイルいろいろ流行りのものがありますが、 ◯◯酸が多い少ないなどにとらわれると大変なことになります。 これらは先の絶対に使ってはいけない油ほどではありませんが、 やはり健康を損なう恐れがあります。

 それ以外の植物油は非加熱調理だと問題のないものが多いのですが、 多くの植物油はサラダドレッシングには向いていません。
 まず、生野菜と植物油の相性が悪いので、それを解消する為に酢を加える必要があります。 一方、酢と相性の悪い植物油があります。 コーン油、大豆油、ひまわり油、焙煎ごま油、米油です。 ノンオイルドレッシングというのもありますが、油の代りに添加されているものも体に悪いものです。

 結論として、サラダなど油をそのままで使う調理に向いているものは、 生野菜や酢と相性が良い「オリーブオイル」と「綿実油」です。

 オリーブオイルと小麦の組み合わせは美肌に良いので炒めないパスタに最適です。 但し、注意しなければいけないのはオリーブオイルはパクチーやアスパラガスと組み合わせると毒になりますし、 樹脂容器や漆食器に入れても毒になってしまいます。

トップへ | 目次へ

ゆで卵 2015/6/11

コーンと合わせて免疫力up

 先日、テレビを見ていると納豆には生卵を加えない方が良いという話を栄養士の方がしていました。 それは生の白身にあるアビジンという物質が納豆のビオチンというビタミンの吸収を邪魔するからという理由からです。 久々に聞いた話です。

 随分昔、卵の白身だけを食べるのは体に良くないと言われていました。 理由は同じくビオチンの吸収を妨げるからということですが、 ビオチン欠乏症というのは相当量の白身を食べないと発症しないということで、ほぼ存在しない病気です。

 しかし、別の理由で患者さんには白身だけを食べることはしないように話しています。 ダイエットのためにゆで卵の黄身を食べ残している人は、小腸のバリア機能が低下して悪玉菌の毒が非常にたくさん体内に広がっていました。 それ程重要には思われないかもしれませんが、悪玉菌の毒がどんどん全身にばらまかれると、体のどこで癌が発生してもおかしくはありません。
 このように腸管にある悪玉菌や毒素が血液の流れに移行してしまうことを、バクテリア・トランスロケーションといいます。

 この白身の毒は生の黄身で中和されるので玉子焼きのように黄身・白身を混ぜてから調理するか、ゆで卵や目玉焼きでは半熟にすることです。 完熟のゆで卵や目玉焼きでは中和されないので黄身を一緒に食べても効果はありません。

 でも、固ゆでの卵を安全に食べる方法はいくつもあります。 その1つは、生のレモン汁を掛けることです。

トップへ | 目次へ

はじかみ 2015/6/18

 先日の6月15日は「生姜の日」でした。
 金沢には日本で唯一の香辛料を祀る神社「波自加彌神社(はじかみじんじゃ)」があります。 今では「はじかみ」というと一般には焼き魚などに添えられている小生姜のことですが、 古くは生姜や山椒を「はじかみ」と呼んでいたようです。
 そこでのはじかみ大祭(生姜まつり)が6月15日に行われていることから、永谷園が日本記念日協会に生姜の日として申請をして決定したそうです。

  神社で生姜まつりが行われるようになったきっかけは、奈良時代の雨乞いだそうです。
 昔、日照りが何か月も続いたため神社にこもって雨乞いをしたところ、願いかなって霊水が湧き出たそうです。 そこで、神への感謝としてお供え物をしようとしましたが作物がなく、唯一生き延びていたのが生姜でした。 それから生姜を捧げて感謝するお祭りが始まったということです。

 実は、生姜というのはみんなが思っているほど万能な健康食材ではなく、 にんにくと同じように調理の仕方や組み合わせには注意が必要です。 この前もお土産の漬物で内臓の働きが悪くなっている患者さんがいました。 これはよくある<生姜×きゅうり>の組み合わせでした。 速やかに症状が現れないだけに危険です。

 しかし、健康に役立つことも事実です。
 いつも来られている患者さんは、草刈をして足腰が痛むと言われます。 しかしそれだけでなく心臓の気が非常に弱くなっています。 自覚症状はなさそうでしたが、まずい状態です。 話しによると庭のシダを刈ったといいます。

 草や木が出すフィトンチッドには害虫を攻撃するアレロパシーとして働くものがあります。 その他に傷つけられたときに周りの仲間に「みんな気を付けろ!」と危険を知らせるコミュニケーションとしてのフィトンチッドを発する植物もいます。 受け取った方の植物はアレロパシー型のフィトンチッドを出して速やかに自分を守る体制になるのでしょう。

 アレロパシー型のフィトンチッドは嗅神経や脳の気をいためますが、 コミュニケーション型のフィトンチッドは心臓の気を傷つけます。
 庭の大きな木を切ると祟りがあるというような話がありますが、 あれは植物の出すフィトンチッドによって持病がある人が心臓を弱らせて寿命を縮めてしまったということではないでしょうか。

 こういう状態のときに役立つのが「はじかみ」です。 嗅神経の気を高めると共に心臓の気も回復させてくれます。 大生姜・中生姜ではこの効能はありません。
 はじかみは食べていいのかどうなのか迷う人もいるみたいですが、必ず食べたほうがいいです。

トップへ | 目次へ

抹茶みつ豆 2015/6/25

 脳が「空腹感」と「満腹感」を感じるのは料理の見た目や心の状態など色々な刺激と経路があります。 その中で胃や肝臓のセンサーからすみやかに「空腹」か「満腹」かを脳に知らせるのは迷走神経です。
 今まで普通の食欲だった人がいきなり異常な食欲が出る場合の多くは胃のセンサーが誤作動を起こしているのだと思います。 多分、歯周病菌や真菌による刺激だと推測しています。 この場合、鍼灸治療で簡単に元の食欲に戻るので、患者さんは「あの食欲は何だったんだろう」と不思議がられます。

 しかし、簡単には治らない食欲というのもあります。
 食後20分ほど経つと脂肪細胞に脂肪が吸収され始めます。 そうするとその脂肪細胞から「レプチン」というホルモンが放出され血液を介して満腹中枢を刺激し食欲を抑えます。

 レプチンという名はギリシャ語で「痩せる」を意味するleptosが由来ですが、 視床下部の受容体に作用して、単に食べ過ぎを防ぐというだけではなく、 交感神経を働かせて皮下脂肪の分解を促すというシステムにも関与をします。 そのためレプチンは「痩せホルモン」とも呼ばれます。

 痩せホルモンは脂肪細胞から分泌されるため太っている人の方がより多く分泌されます。 しかし、血液中に多量に存在しているにも係らず、それが効いていないから太っているのです。 この状態を『レプチン抵抗性』といいます。これが治らない食欲の異常です。

 この痩せホルモン抵抗性の原因のひとつは、炎症の指標となるCRPというタンパク質ですが、 それより痩せホルモンのシグナル伝達の障害が大きいようです。
 なにがそのような障害を起こしてしまったのか、私は植物と砂糖の組み合わせを疑っています。 具体的にはジャム、シロップ漬け、煮豆です。

 豆のうち砂糖で煮てよいものは小豆、赤えんどう、黒豆、白いんげんです。 健康に良いと思われている大豆の煮豆は痩せホルモンが働けない体にします。

 そこで痩せホルモンが働きやすい体に戻すには<抹茶アイス+赤えんどう>です。 みつ豆の赤えんどうを利用して構いません。

トップへ | 目次へ

2015年前半 目次

inserted by FC2 system