NOTE 2015-2

焼きはんぺん 2015/7/2

 夏の魚料理というと「鱧(はも)の湯びき」というのが頭に浮かびますが、 この鱧を茹でるということで自律神経の修復に役立つ薬膳になっています。 どのような成分が効果を発しているのかというと推測ではビタミンDではないかと思います。

 以前はビタミンDというと骨の健康に必要なものというイメージでしたが、 ここ数年の研究でそれ以外の重要な役割が分かってきました。

 ビタミンDの受容体は骨以外にもあって、全身に働きかけをして 炎症をおさえたり、血圧を下げたり、筋肉を維持したり、さらにいろいろな器官の細胞と機能を修復してくれる可能性があるということです。

 そこでビタミンDのターゲット別に役立つ食材や料理を探しました。
 まず、最も一般的な骨の修復には納豆、筋肉の修復には茶碗蒸し、 肌の修復には焼き麩のみそ汁、毛根の修復にはあごだし、 肺と心筋の修復には筋子、そして自律神経の修復には鱧の湯びきです。
 でも鱧は普段、口にすることはないので身近な食材に変えたのが「焼きはんぺんの醤油がけ」です。 油を使わずにオーブントースターなどで焼いてください。
 筋子も醤油漬けにすると効能はなくなるので「焼きはんぺんのマヨネーズ掛け」で代用できます。

 ちなみに、はんぺんの当て字として「鱧餅」というのがあるそうです。

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あくびは何故、移るのか 2015/7/9

 まず、あくびには自発的なあくびと、移って出るあくびがあります。
 自発的なあくびは人間では眠い時や退屈なときに出てしまいますが、爬虫類や鳥類でもあくびはします。 脳の覚醒レベルが低下した時に脳を刺激して覚醒させる原始的な反射のようです。 動物にとって急に脳が休んで眠ってしまうことは生死にかかわるでしょうし、人間以上に重要かもしれません。

 一方、自分は眠くなくても他人のあくびが移るということがあります。 猿や犬もあくびが移るという話がある一方で、人間でも移らない時期や移りにくい人がいます。
 外国の実験によると、赤ちゃんは自発的なあくびはするものの大人のあくびが移ることはなかったそうです。 あくびが移るようになるのは5歳ごろからだそうです。 その他にも高齢者や統合失調症あるいは自閉症の人には移りにくいと言われています。
 そういうことからもあくびは無意識による共感の行動と考えられています。

 しかしなぜ「脳の覚醒レベルの低下」を共感しなければいけないのか。 あくびは室内の酸素が不足したことを知らせるという説もありましたが、 実験の結果、室内の酸素や二酸化炭素の濃度を変えてもあくびの発生頻度に影響はなかったそうです。

 自発的なあくびでも眠けや退屈とは無関係にでるものを「生あくび」といいます。 脳梗塞やショック状態でも生あくびがでるので医学的には注意を必要とする症状でもあります。 実はそういう病気と関係のない「生あくび」は霊が近づいているからという話があります。

 あくびと霊が関係しているなんて馬鹿げていると思われるかもしれませんが、 私もある職場で働いていた時だけ異常に生あくびが出たという経験があります。 霊とは限らず、脳が邪気にやられやすいのは眠っているときなど覚醒レベルが下がった時です。

 霊や気というのは本来五感の意識領域では感じらないものです。 脳の奥の無意識領域で邪気を察知するとあくびを起こさせて自分の脳を守るだけでなく、 他人のあくびを見てより早く同じ環境にいる自分の身を守るというのが備わっているのかもしれません。

 邪気に敏感ではない方はせめて抵抗力を高めておく必要があります。 お盆には「とうもろこしの炊き込みご飯」をどうぞ。芯と皮1枚は必ず入れて炊いてください。

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きな粉 2015/7/16

 きな粉は健康食品だと思われていますが、暖かい季節はきな粉で体調を崩す人が増えます。

 たねというのはいつか芽を出すまでの栄養とエネルギーを蓄えておく植物のカプセルです。 すりつぶしてしまうともう生き物ではなくなりますし、その瞬間から酸化、腐敗が始まります。
 大豆油、ごま油のように油だけを抽出すればある期間は保存できますが、 きな粉、すりごまの状態での長期の保存は無理があります。

 きな粉が健康に良い理由の一つに、大豆オリゴ糖が乳酸菌の餌になるということがあります。 しかし乳酸菌といってもガゼリ菌を特に増やしているのではないかと思います。
 ガゼリ菌は乳酸菌の中でも最も危険と考えています。 こちらは特別下痢をするわけでもないのですが、脳の気を減らすので確実に他の人よりも認知症のリスクが高まります。 冬の寒い季節はこれだけなので自覚症状もなく見過ごされます。
 暖かくなると、きな粉の大豆オリゴ糖と油の酸化が速くなります。そのため頭痛や腹満感などの症状が出現して来院されます。

 こういう悪玉乳酸菌ではなく善玉乳酸菌を増やしたいなら フリーズドライのねぎをお勧めします。特にみそ汁の場合は大豆の成分と合わさってより効果が高くなるようです。
 かんぴょうや切り干し大根、乾燥ワラビなどの野菜の自然乾燥や熱風乾燥したものは、 きな粉と同様に糖質や脂質が酸化しているので食べない方が良いです。

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チューブ入り中華だし 2015/7/23

 中華スープを作る場合、患者さんに勧めるのは顆粒の鶏がらスープや干し貝柱スープです。 でも、中華料理となるとこれだけでは味が決まりません。 そういう時は練りタイプの中華だしを使う人もいると思います。

 廣記商行「味覇(ウェイパァー)」は家庭でプロの味が出せる人気の商品です。 この商品が中華だしの中で最も体に悪いものでした。 過去形なのは、今年3月まではこの中身は創味の業務用「創味シャンタンDX」でしたが4月から廣記商行独自の中身に変わりました。 中身の質は最悪から程々に悪いものになりました。

 「味覇(ウェイパァー)」の中身が変わるトラブルの元になったのが「味覇(ウェイパァー)」のチューブタイプの販売です。
 CookDoの「香味ペースト」がヒットした後、色々な会社がチューブタイプを出しています。 この「香味ペースト」はCookDoの「香味(シャンウェイ)」のチューブタイプです。 今は製造中止になった「香味(シャンウェイ)」の中身は程々に悪いものでしたが、 「香味ペースト」になって富士食品工業の粉末の「香龍(シャンロン)」と同じくらい体に良いものに変わりました。
 中華調味料はチューブタイプになった物の方が良い方向に変わっています。

 「創味のつゆ」はとても体に良く、液体だしの中でも一番だと思います。 しかし、「創味シャンタンDX」は違います。 町の中華店で業務用として練り中華だしを使っているところもあるので、 外食の中華はそれを覚悟して食べに行ってください。
 ちなみに、2社以外の李錦記「味龍(ウェイロン)」、コープ「味華(ウエイファー)」、Youki「味玉(ウェイユー)」などは 今の「味覇(ウェイパァー)」と同じそこそこ悪い物です。

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そうめん 2015/7/30

あごだしと大門素麺

 そうめんは低カロリーなイメージがありますが、実は細く伸ばす過程で油を使っています。 そのためカロリーは決して低くはありません。
 油は綿実油が多いのですが、これが菜種油だとより酸化しやすかったことでしょう。

 一方、油を使わないそうめんがあります。 長崎の五島列島で生まれて能登の輪島や蛸島に伝わり、そこからさらに東北の方にも広がっていったようです。
 能登のそうめん作りは廃れてしまいましたが、その技術は富山の「大門素麺」として受け継がれています。

 実家では夏はあごだし(トビウオだし)で冷やしそうめんを食べます。 あごだしは九州が有名ですが、能登でもトビウオの焼干しや煮干しが作られています。
 あごだしもそうめんと一緒に九州から伝わったのでしょうが、実に相性が良いです。

 外国の小麦粉には健康障害を起こす殺虫剤が使われているものがあります。他の麺類と違ってゆで時間が 短いそうめんは残留する毒が多くなります。この毒を抑えるにはあごだしが効果的です。

 夏は陽射しを浴びてビタミンDが沢山作られます。 あごだしは毛根だけではなく脳血管の若返り、卵巣の若返りにもなるので、 夏のうちにあごだしでそうめんをどうぞ。

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酢 2015/8/6

レモンなます

 酢で体調を崩している人をたまにですが見かけることがあります。

 酢は穀物などが発酵されできたアルコールを酢酸菌によって分解されてできるものです。 これが「醸造酢」です。これと別に「合成酢」というものがあります。 酢酸を水で薄めてうま味調味料などを加えたものですが、これは脳の細胞を傷つける悪いものです。
 しかし合成酢は一般的な商品ではなく主に沖縄で販売されているものです。 沖縄県民に若白髪が多いと聞いていますが、私は合成酢が関係しているのではないかと疑っています。

 ではなぜ一般の醸造酢で健康障害が起きたのかというと、 ひとつは多量に摂取したことによる貧血、 もうひとつは組み合わせてできる成分に対するアレルギーです。

 酢が健康に良いと思って毎日ドリンクにして飲んでいる人は、 完全菜食の人と同じビタミンB12欠乏性の貧血を起こしやすくなります。
 ビタミンB12を吸収するには胃壁から分泌される胃内因子という糖たんぱく質が必要です。 胃摘出や胃萎縮の人も胃内因子を作れないので貧血になります。 酢を多飲している人は胃の萎縮などは起こしていないので、酢が胃内因子を作る壁細胞の働きを低下させているのだろうと思います。

 組み合わせで体調を崩していたのは、生姜の甘酢漬けやニンニクの黒酢漬けを毎日食べていいた人です。 酢と相性の悪いものは植物油、にんにく、生姜、にんじんなどです。 一般に販売されているドレッシングはこういう材料で作られていることが多いので健康に悪いものです。

 こういう健康障害を起こさない酢は『レモン酢』です。 普通の酢にレモン汁を加えるだけでも構いません。

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秘密の種 2015/8/13

 『ロラックスおじさんの秘密の種』というDVDを買いました。

 Once-ler(ワンスラー)という青年がThneed(スニード)というものを発明します。 ロラックスという不思議な住人がいる森でとても美しいTruffula(トラッフラ)という木を見つけ、それを使って商品にしました。 するとその商品が大ヒットして彼はすべての木を切ってしまいます。 森は荒れ地となり動物と住人ロラックスはいなくなり、すべてが人工の町に変わってしまいました。
 ロラックスが消えてからずっと悔やみ続けたOnce-lerはかつての森で一人暮らしていました。 そこへどうしても本当の木が見たいという少年がやってきます。 老人Once-lerは「UNLESS someone like you cares an awful lot, things aren't going to get better. もしお前のように誰かが何かをしなければ、世界は変わらん。)」 そう言って少年にTruffulaの種を託します。

 Thneedは帽子にもなればセーターにもなりマフラーにもなるというものです。 使い方は無限大の可能性があると若いOnce-lerは自慢げでした。 物語では単なる衣類という感じでしたが、これを原子力に置き換えると色々考えさせられます。

 物理学者アインシュタインの名言のひとつに次の言葉があります。 「Science without religion is lame, religion without science is blind.(宗教無き科学は欠陥であり、科学無き宗教は盲目である) 」
 第二次世界大戦が始まりアメリカも核の開発をすべきだという大統領宛の書類にアインシュタインは署名をします。 平和主義であったアインシュタインは先に原子爆弾の開発に着手していたドイツを食い止めようという思いからだったそうですが、 彼はそのことを生涯悔やんでいたといいます。

 Once-lerが次々と木を切っていたとき、ロラックスは何度も彼をたしなめます。 でも「自分は経済を動かしている」「俺は悪くない」「自分がやらなくても、他の誰かがやっている」と聞く耳を持ちません。 ロラックスは言います。「木はどっちに倒れる?傾いた方に倒れる。」

 確かにOnce-lerは始めは人々の役に立つ物を発明し町も発展させました。 そして原子爆弾は大きな過ちでしたが物理学の智恵そのものは悪いものではありませんでした。
 人間の浅智恵だけでは木が倒れかかっているということを感じ取れないこともあります。 心の中からロラックスが消えてしまわないようにしなければと思います。

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瓜の冷やしあんかけ 2015/8/20

 ウリ科の植物が持つ『ククルビタシン』というアルカロイドは、 トマトのトマチンと同じように害虫忌避成分です。 苦み成分なので動物に食べられないようにする効果もありますし、 昆虫のステロイドホルモンに拮抗作用して成長を阻害する殺虫剤的な働きもします。

 ククルビタシンは人間に対しての毒性も強く、嘔吐・腹痛などの食中毒症状を起こし、場合によっては命を失う危険もあります。 昨年では岡山で「ズッキーニ」を食べて14人が食中毒を発症しました。 それ以外に「夕顔」「ひょうたん」でも食中毒の事例があります。

 へちまと違ってひょうたんは本来、食する習慣がないものなので、明らかに食べたことが間違いです。 そしてズッキーニと夕顔による食中毒の原因は、たまたまククルビタシンが多い個体に当たっただけのようです。 ククルビタシンはへたの部分に多いのですが、まれに全体的に多いものができるらしいのです。
 きゅうりにもククルビタシンは含まれていますが量が少ないので、 へたの部分を切れば大丈夫と思われていましたが、患者さんを診てきてそうではないことが解りました。

 腰痛・腹痛・集中力低下・逆子など症状は色々ですが、望診ではウリ科の毒による気滞です。 で、ズッキーニ食べたでしょうと聞くといずれもズッキーニではなくきゅうりなら最近食べたと言います。 きゅうりは大丈夫という私の思い込みでしたが、どうも中毒には至らなくても食べる頻度が増える夏には健康障害は起こしているようなのです。
 夏に自覚症状がなくても先天の気を減らすので秋にはばててしまいます。 これが「夏ばては秋に起きる」ことの原因になっているかもしれません。

 それで対策はきゅうりのへたは少なくとも2センチは切り落として、 それでも苦いきゅうりやズッキーニは食べない、そして中和のためにサラダやそうめんにはねぎを散らすことです。 冷やし中華にはマヨネーズを添えます。

 毒≒薬というのはよくあることで、このズッキーニやきゅうりに含まれるククルビタシンCは抗がん作用があります。 ククルビタシンCは熱に強く、加熱すると沢山煮汁に流れでます。
 そこでお勧めは、冷やしあんかけです。 煮汁を片栗粉でとじるとその分の毒性がほとんどなくなります。 なので具材を食べずに汁だけを他の料理に使っても構いません。
 夕顔、きゅうり、ズッキーニなら効果はありますが、へちま・ゴーヤ・冬瓜・加賀太きゅうりでは効果はほとんどありません。

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醤油 2015/8/27

 醤油は酸化すると味が落ちてしまいます。 それだけなら良いのですが食材との組み合わせで、様々な健康障害を起こしてしまいます。 甘味の強い醤油は酸化しやすいので更に危険です。

 普通の容器に入った醤油の開栓後は冷蔵庫で保存です。 常温に置く場合はヤマサ醤油の「鮮度の一滴」です。

 卓上の場合も「鮮度の一滴」の小で良いと思うのですが、 見た目が良くないということであればギザギザの飾りがある硝子の醤油さしが醤油の劣化が少ないと思います。

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ビタミンC 2015/9/3

 ビタミンC(L-アスコルビン酸)は美容のために大量に摂取する方法がありましたが、 腎結石にもなりやすいですし、そういう事をしている人は脳に気滞ができていました。

 それでもビタミンCは水溶性であるため尿として排出されやすく、酸化ビタミンEを助けた代りに自分は酸化されて処分されてしまいますし、 体内で合成もされないので摂らなくてはいけない物であることは間違いありません。

 しかし、一部のビタミンCは体内で還元されリサイクル利用されています。 それには「グルタチオン」が必要です。 グルタチオンを多く含む食品は、アスパラガス、トマト、ほうれん草などですが、 熱に弱いため調理した時点でほとんど分解してしまい、食品から十分な量を摂取することは困難でした。 しかし、乳製品を取るとグルタチオンが増えることが明らかになりました。 私のお勧めは飲むヨーグルトです。

 また、ビタミンC自体も熱に弱いので加熱調理で減ってしまうという欠点があります。 そこで熱に強い「プロビタミンC」を利用します。 これは体内に吸収された後ビタミンCに変わるというビタミンC前駆体です。
 プロビタミンCは自然の物には非常に少なくて、多分一番多いのが柿の葉茶でしょう。 しかし柿の葉茶には体に悪い成分も含まれているので、代わりとなる物を探して見つけたのがきゅうりのピクルスです。 これなら炒めても煮ても大丈夫です。

 ビタミンCは酸化防止剤として食品によく添加されています。 ある飲み物の成分と組み合わさると組織の再生に役立ちます。 飲み物は「なっちゃんオレンジ」「ファンタオレンジ」、年に1~2回ぐらいは飲むと良いと思います。

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D-アミノ酸 2015/9/10

 たんぱく質の材料であるアミノ酸ですが、科学的に合成するとL体とD体という2つのタイプができます。 自然界の生き物はほとんどがL体のアミノ酸でできています。

 生き物のたんぱく質が分解される過程で自然にD-アミノ酸が作られることがあります。 納豆菌は大豆たんぱくを分解してL-グルタミン酸とD-グルタミン酸を作り、 これが沢山つながってネバネバの成分であるポリグルタミン酸になります。

 人間の体の中でもこのようなことが起きています。 皮膚や目に紫外線が当たるとD-アスパラギン酸が作られて、 これが肌のくすみや白内障の原因になっているのではないかといわれています。 しかし体内にはD体⇔L体に変化させる異性化酵素というのがあり、正常に戻るようにしてくれています。

 D-アミノ酸を含む食品を食べたらどうなるのか。 L-アミノ酸は能動輸送でD-アミノ酸は受動的拡散で体内に吸収されます。
 ムニエルやバター焼きは問題ありませんが、ソテーやアクアパッツァのようにそのまま 白身魚を植物油で焼くとD-アミノ酸ができやすくなるようです。 納豆のD-グルタミン酸なら問題ありませんが、こちらは食べない方が良い感じです。

 アスパラギン酸異性化酵素を増やして白内障を予防するのに良いのは「トマトハヤシライス」です。 「トマトすき焼き」も同じ効果があります。

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アップルサンド 2015/9/17

 健康に良いという理由でリンゴを食べている人がいますが、 特別体に良いというほどのものではありません。

 イギリスのことわざに「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」というのがあります。 イギリスのような寒い地域で実るリンゴは大変ありがたかったのでしょう。 それに、サイダー(シードル)にすればワインより体に良いお酒になります。

 リンゴは収穫されたあと低温で保存されるので、一年中食品売り場で買うことができます。 低温保存されたりんごを食べると脳に気滞ができます。 推測では低温によってリンゴの糖あるいは糖鎖が変性したのだと思います。リンゴ酢が脳に悪いのもそういう理由です。

 また、リンゴは熟するとリノール酸という不飽和脂肪酸を分泌し、皮のメリシン酸を溶かして艶を作ります。 皮のところに栄養があると思って皮も食べているかもしれませんが、リノール酸は体に良いものではありません。

 食べて良いリンゴは夏の青りんごと今の時期もぎたての低温保存されていないものです。 それでも低温保存された物も並んでいるかもしれません。 不安な人は林檎狩りに行って自分で収穫したものを食べて下さい。 ジュースの場合は「ふじ」という品種のものは大丈夫ですが、それ以外のジュースにはレモン汁を足したほうが良いです。

 低温保存したリンゴでも役にたつ食べ方があります。 リンゴの皮はむかないで煮て<煮りんご+パン+練乳>で脳の視覚野の働きを改善して動体視力を高めます。

 視覚野の中でも動体視力と関係しているのが側頭葉に近い第五視覚野と呼ばれる部位です。 この部位に異常があると止まっているものは見えるのに動いているものは見えなくなってしまうのだといいます。 ここ数年で本屋で本を探そうとすると見えにくいということが起きてきました。 歳がいって眼だけでなくこの第五視覚野も老化してきたのでしょう。

 定年後、ドライブをしたりテニスをしたりと、いろいろ楽しみたい方は煮りんごをどうぞ。

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糖鎖 2015/9/24

 糖鎖というのは細胞膜にびっしり生えている糖の鎖です。 カニの手のように近くに来たものを捕まえて敵か身方かなどを調べます。 違う血液型の人から血液をもらえないのも、赤血球の糖鎖が違うからです。

 また、花粉の何がアレルギーの原因になっているかといえば、糖鎖あるいはペプチドです。 鼻やのどの細胞の糖鎖が花粉の糖鎖などを捕まえて敵と判断しているのです。

 理化学研究所の谷口直之氏らの共同研究グループは、 バイセクト糖鎖と呼ばれる糖鎖がアルツハイマー病を進行させることを発見しました。 この悪玉糖鎖は、糖鎖の枝分かれにN-アセチルグルコサミンが付いたもので、 正常な糖鎖とほんの少ししか違わないものです。 しかし、これが癌やアルツハイマーの発症に大きく関係しています。

 まず、正常な糖鎖が減ると反乱分子である癌細胞を見つけて駆逐することが遅れてしまいます。 乳化にがりを使った豆腐は正常な糖鎖を減らしてしまうのではないかと思っています。

 そして、糖鎖を悪玉にするものですが、 癌やアルツハイマーの原因になると言われてきたトランス脂肪酸もきっとその1つでしょう。 トランス脂肪酸は細胞膜の働きを低下させることが分かっているので、細胞膜の劣化から 悪玉糖鎖ができてしまうのだと思います。

 また、体の中にはバイセクト糖鎖を作らせる酵素というのがあるのですが、 その酵素を増やしたりしているのではないかと私が疑っている食べ物は、 焼きとうもろこしや胚芽パン、 煮豆や果物の缶詰などの植物と砂糖の組み合わせ、牛乳、てんさいオリゴ糖などです。

 何が良くないのかというと、焼きとうもろこしと胚芽パンはでんぷんの酸化です。 牛乳のガラクトースや果物の果糖(フルクトース)の場合は、 ブドウ糖(グルコース)に比べて約10倍も糖化反応を起こしやすいのが問題です。 てんさいオリゴ糖はラフィノースという糖、大豆は大豆オリゴ糖が良くないのだと思います。

 そして、溶けたチーズ、パン粉揚げ、焼き飯にはそのまま悪玉糖鎖が出来てしまっているかもしれません。

 悪玉糖鎖を減らすのに役立ちそうなのは「焼きかぼちゃ」です。

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黄金炒飯 2015/10/1

 溶き卵にご飯も具も調味料も混ぜてしまってから炒めると、パラパラ炒飯ができます。 これは通称、黄金炒飯とよばれます。
 この黄金炒飯は優れものです。

 まず、暖かい季節に炒飯をお弁当に持っていく場合、普通の炒飯はセレウス菌の食中毒の危険がありますが、 黄金炒飯の場合そのリスクを減らせます。

 次に、ご飯を植物油で炒めるとトランス脂肪酸や悪玉糖鎖ができてしまいますが、 黄金炒飯にするとそれも防げます。

 もう一つは、若返りホルモンである成長ホルモン放出ホルモンの分泌を促します。 緩下剤を使っている人やピスタチオを食べる人は、老化が早まっているかもしれないので黄金炒飯をどうぞ。

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上池の水 2015/10/8

 古代中国の伝説上の名医に扁鵲(へんじゃく)という人がいます。
 扁鵲はある日、かねてからの知りあいに話を持ち掛けられます。 「病気を治す秘密の方法を知っているが、私は年老いてしまったので あなたにその方法を教えよう。但し決して誰にも話してはならない。」

 扁鵲は言われた通り、秘薬を上池の水(湧き水ではなく地面に落ちる前の草木の露)で30日間飲んだところ、 人の体を透視して悪いところを見つける能力を得ることができました。 しかし、誰にも話さないという約束をしていたので、 診察時は脈を取って、それで病気がわかるとカモフラージュしていたそうです。

 おとぎ話のようなものですが、もし存在するならばどんな材料が使われていたのかと、 探して見つけたのがデーツ(なつめやし)です。
 アラブ諸国ではデーツは「神様の贈り物」と呼ばれており、栄養価が非常に高いので砂漠を旅するキャラバンは、 デーツだけで何日も旅ができたといわれるほどです。 デーツは何種類もの品種があってその中のひとつに効能がありそうです。

 日本の食材の中でそのデーツと同じような働きをするものを探したところ、意外にも「シュガーカット」 「シュガーカットゼロ」でした。 どちらも脳の糖鎖を健康にしてくれる効果がありそうです。 間違っても湧き水でコーヒーを飲んだり料理をしてはいけません。

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焼き魚に冷奴 2015/10/15

 米アイオワ大学公衆衛生学部の研究では青魚などに多く含まれるDHAで認知症の予防はできないという結果があります。 DHAとEPAの血中濃度が高いグループは認知機能が高く保たれていたものの、 それが積極的にDHAやEPAを摂ることが影響していたわけではなく、 それ以外の運動、肥満、飲酒、喫煙などの生活習慣が影響していたということです。

 このホームページで紹介する薬膳に魚はほとんど出てきません。 魚が嫌いなわけではなく、DHAの多い食材を食べると多少、脳に気滞ができるからです。 この気滞は血液脳関門の働きと関係があるものかもしれません。

 血液脳関門というのは、脳に必要な物質を選択的に血液中から取り込むという 毛細血管と脳の星状グリア細胞の連携作業です。 昔は細菌やウイルスなどの侵入を防ぐため非常に小さなものしか脳に入れさせないように物理的に隙間が狭くなって いると考えられていたため関門という言葉が付けられたのだと思います。

 血液脳関門はブドウ糖は通しますが、脂肪酸は入れさせず、脳に必要な脂質の多くは脳内で合成されるようです。 脂肪酸のなかではDHAが通過が可能と言われています。 そういう事が、血液脳関門の働きと関係しているのかもしれません。

 魚は食べない方が良いという事ではなく、 「サバの味噌煮と冷奴」「焼きブリと冷奴」「焼鮭と冷奴」など魚料理と冷奴の組み合わせは 「ローストビーフ」と同じくらい脳に良いメニューになります。 魚料理と厚揚げの煮物も良い組み合わせです。

 血液脳関門はDHAだけでなく、他のトランス脂肪酸によっても働きが悪くなって脳の病気の原因に なってしまいます。 まずは<マカロニサラダ+トマト>を食べてDHAで老化した脳の毛細血管を若返らせておくことが必要です。

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ほうれん草 10/22

 ポパイで有名なほうれん草には、実際に筋力増強の効果があります。 ある研究では硝酸塩による効果と言われていますが、葉酸の作用もあるかと思います。

 葉酸はビタミンM、ビタミンB9とも呼ばれるビタミンB群の仲間です。 ほうれん草の葉から発見され、葉を意味するラテン語の folium から葉酸 (folic acid) と名付けられました。

 いつも言うように薬は毒に変わることはよくあります。 ほうれん草はジュースにしたり、油で炒めると毒になります。 特に、ごま油で炒めたり、ごま和えにすると痛風のリスクを高めます。

 ほうれん草の唯一安全で効能のある食べ方は、茹でたあと一度冷凍することです。 冷凍ほうれん草は血液脳関門を健康にしてパーキンソン病の予防に役立つと思います。 辛子明太子も同じ効能があります。

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みょうがの甘酢漬け 10/29

 脳に必要なものを選択的に取り込むのが血液脳関門ですが、 反対に脳に不必要なものを選択的に排出する仕組みが血液髄液関門と言います。

 体は必要な栄養や酸素を動脈から取り込み、いらない二酸化炭素や老廃物を静脈に戻します。 でもたんぱく質ぐらいの大きいものは血管に戻せないので、リンパ管を使って血中に戻します。 一方、脳の場合はリンパ管がないので、アミロイドβ蛋白やリン酸化タウ蛋白などの老廃物は脳脊髄液を 使って回収されています。

 みょうがの甘酢漬けは血液髄液関門を健康にして脳の老廃物の排出を助けてくれると思います。

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粉もの 11/5

 ここ数年、発癌性のカビ毒に似た反応がある患者さんをときどき見かけます。 話を聞くと粉ものと呼ばれる物を食べた人です。 通常の農薬ではこのようなことは起こりません。 考えられることは、外国産の小麦に危険な殺虫剤が使われていたということだと思います。

 外食のお好み焼き・たこ焼きはもちろんパン、そうめん、餃子など、どんどん危険なものが増えてきています。 小麦を餌とした牛肉、豚肉、牛乳も最近では怪しくなってきています。

 また、生活の中で使っている殺虫剤や危険な小麦粉で、体内でD-アスパラギン酸が作られているのではないかという思いもあります。

 対策の1つは冷凍にすることです。冷凍の餃子や肉まんには危険な小麦の反応がありません。 食パンも一度冷凍してからトーストする方が安全です。
 2つめは市販のお好み焼き粉、たこ焼き粉を使うときは砂糖を少し加えることです。 質の悪い小麦を使っていてもホットケーキミックスなどではそれが消されています。
 3つめは麺類を炒めるときはラードを使うことです。
 4つめはきゅうりの土佐酢和えを食べる。これは粉ものに対してではなく、自分が使っている殺虫剤の解毒の為です。

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人参は食べ残すべし 11/12

 人参は傷ついた自律神経系の回復を妨げるので自律神経失調ぎみの人は食べてはいけません。 というよりも、基本的に食べないほうがよい野菜です。

 レチノール(ビタミンA)は妊娠初期に過剰摂取すると胎児に奇形が生じる危険があります。 しかし、妊婦さんを診てきて感じるのは、他のビタミンAを含む動植物では問題がないのに人参を食べている妊婦さんの胎児に気滞が感じられることがあります。 人参のレチノールは人参の毒が加わることで、大量摂取しなくても反応が出る危険な物になっていると推測しています。 豚肉との組み合わせは最も危険です。

 人参を食べると気がしばらく作られなくなるようです。大人であればはっきりとした問題として現れるということはありませんが、 『先天の気』である『腎気』も作られなくなるので、胎児に奇形が生じるのももっともなことだと思います。

 それでも人参を料理に使うことがあります。 ゴーヤチャンプルー、粕汁、豆乳鍋には必ず人参を使わなければいけません。 これらの料理はそれぞれ別の意味で体に悪いもがあるのでそれを中和させる意味で使っています。 但し、人参は食べません。

 人参の毒で弱った内臓には「えんどうと麩の味噌汁」が良いです。 えんどうの代りに青梗菜の茎の部分でも構いません。

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血圧が高めの方に 11/19

 高血圧の治療薬のひとつに「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害ペプチド」という成分が使われているものがあります。 これは「血圧が高めの方の食品」という表現で特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品に利用されています。
 しかし、このような薬には咳嗽などの副作用がおきる可能性があり、添加された食品においても多少そういう可能性があるようです。 そのためACE阻害物質は、食事から摂ったほうが、より安全と言われています。

 ACE阻害物質を含む食材は食肉、発酵乳などですが、肉を調理して食べるというのが一番必要量が簡単に摂れますし、 肉の中でも含まれている量が多いのは鶏肉、豚肉、牛肉の順だそうです。
 血圧が高めの方におすすめの薬膳は「イカ入り鶏団子」です。

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ブロッコリー 11/26

 植物が害虫から身を守ったり攻撃したりするアレロパシーに、 緑色のもとである葉緑素も含まれます。

 昆虫が葉を食べると細胞が壊れ、瞬時に葉緑素(クロロフィル)が昆虫にとって毒性のあるクロロフィルドに変わります。 また、クロロフィルドは人間にとっても軽い毒性を示します。 一説には胆石を形成しやすく腎機能を低下させてしまうと言われています。 しかしこの弱い毒がものすごく強力な毒になる野菜があります。 それがブロッコリーです。

 ブロッコリーは西洋医学では抗癌作用がある野菜として健康に役立つ野菜のベスト10には必ず入る野菜です。 確かに収穫直後であれば多少抗癌作用のある普通の野菜です。 しかし、収穫後花が咲かないように産地で氷詰めされたりチルド保存されると体に悪い野菜の反応に変わります。
 このチルド保存したブロッコリーを生で食べると胆嚢や腎臓に気滞ができます。 これだけでも悪い野菜ですが、これを茹でて食べると脳に強い気滞ができます。

 自家栽培のブロッコリーは冷蔵庫に入れたりせずに調理すれば問題なく食べられます。 買ったブロッコリーの場合は、茹でた後オリーブオイルのドレッシングで食べることによって問題解決です。

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咳止め 12/3

 今朝の芸能ニュースによると、女性タレントが咳止めでアナフィラキシーショックを起こし、 一時は命の危険があったということでした。

 風邪の後に咳だけが残るということがあります。 抗生物質を使うと菌交代現象を起こし、より咳喘息に移行しやすいとも言われています。

 風邪が治って仕事に復帰しても咳があれば咳止めを使うこともあると思いますが、 できることなら使わない方が良いと思います。知り合いの中にも咳止めで唇がしびれたという人は何人かいました。

 では民間の咳止めにはどのようなものがあるかというと、杏仁豆腐、沖縄のヤギ汁、鯖の胆嚢などがあります。 しかし、これらも西洋薬と同じで神経系を弱らせます。

 咳が続いている患者さんには飲み物や料理を教えます。 でも同じ人でもその時その時で違うものです。 そこで咳止めの力は弱くても、どなたにもお勧めなのは「なめこの味噌汁」です。

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金沢湯豆腐 12/10

 大豆というのはとても厄介な食べ物です。 発癌性のある毒と発癌抑制のある薬、頭を悪くする成分と頭を良くする成分を合わせ持っているのだと思います。

 発癌性物質は糖鎖の傷害と関係しているのではないかと思っている毒です。 ビタミンB1の変性したものかもしれません。 発がん抑制はビタミンB6によるものです。

 頭を悪くするのは大豆イソフラボンです。 大豆イソフラボンは、チロシンキナーゼという酵素を妨害し、記憶の固定や脳の働きを悪くします。 頭を良くするのはトリプトファンというアミノ酸が多いということです。

 人間は長い時間をかけてこれらの毒を減らす加工の技術を見つけてきました。 なので大豆加工食品は本来どれも発癌性は抑えられています。 しかし、加工されていない生の枝豆(茹でた枝豆は大丈夫)と酸化したきな粉と乳化にがりを使った豆腐には発癌性があるのです。

 乳化にがりを使っているかもしれない豆腐を安全に食べる方法は3つです。
1つはシロップや黒蜜をかけて食べる。
2つめは厚揚げを煮物にして食べる。
3つめは金沢風湯豆腐にして食べる。

 何が金沢風なのかは分かりませんが、私たちがいつも食べる湯豆腐は 豆腐、長ネギ、椎茸を昆布だしで煮たものです。醤油は使っても構いません。 大阪ではここにとろろ昆布を入れるのでしょうが、そうするとネギの成分を邪魔するので毒は消えません。 他の具材を加えても毒が消える保証はできません。

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鶏シューマイ 12/17

 鰹だしを取るときに発癌性のあるトリプトファン加熱分解物ができるのですが、 こういう高温調理で発生する化学物質をヘテロサイクリックアミンと呼びます。

 トリプトファン以外のアミノ酸やたんぱく質からも発生しますが、すべての種類が健康に悪いわけではなく そのうちのいくつかが発癌性の高い危険な物質です。

 最も危険と感じるのは練り中華だし、串カツの串です。 次に危険と感じるのは、デミグラスソース、ミロなどです。 危険性が比較的弱いのは豚肉料理、鰹だしだと思います。 そして、むしろ善玉に成り得るのではと思っているのが鶏肉料理と焼き魚です。

 鶏ミンチのシューマイは悪いヘテロサイクリックアミンによる健康障害のリスクを減らす助けをしてくれます。

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炒め油 12/24

 動物性脂は常温で固まりますし、食器やフライパンに付いた脂は植物油よりも落ちにくいということがあります。 そういう事が動物性脂は動脈硬化になりやすいというイメージを与えてしまう原因だと思います。 しかし、動物脂は植物油よりも安全です。 炒め油にはラードまたは牛脂をお勧めします。バターは焦がしたり使い過ぎたりしないように注意が必要です。

 植物油で炒め物をするとトランス脂肪酸ができますし、 また、殺虫剤を使った小麦製品の毒性が強くなります。 こういう問題もラードや牛脂なら危険性を減らせます。

 それ以外で植物油との相性で注意しなければいけない食材は、ピーマンとご飯です。
 ピーマンの苦み成分であるクエルシトリンに体質的に弱い人は食べると脳の働きに問題が生じてしまいます。 ピーマンは茹でたり揚げたりしてもそれ程問題はないのですが、 植物油で炒めるとクエルシトリンの影響が強くなってしまって、普通の体質の人も注意が必要です。
 この成分を中和してくれるのは茄子、魚肉ソーセージ、チーズなどです。 なのでピーマンを植物油で炒めるときは、茄子や魚肉ソーセージと組み合わせるのが良いと思います。

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コーヒーぜんざい 12/31

 年末ですが、店頭にはすでに七草粥の材料が並んでいました。
 七草粥は年の初めに今年一年の無病息災を願って食べます。 しかし、この季節に採れる野菜というのは地域によっても違いますし、七草全部を入れる必要はないと思います。 むしろ全部入れてしまうと相性があるので、かえって体に悪いものになってしまいます。
 どうしてもおかゆにしたいということなら、すずな(カブ)の葉が一番安全です。

 無病息災を願うなら鏡割りをした餅でぜんざいが良いと思います。 小豆は気の流れをよくしてくれます。
 普通のぜんざいよりも効果が高いのは、名古屋や京都で食べられている「コーヒーぜんざい」です。 コーヒーに砂糖の代わりにあんこを入れるのですが、 砂糖よりも甘く感じないのが不思議です。

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