NOTE 2017-1

洗顔料 2017/1/5

 化粧品の中で一番肌に悪いのがクレンジングと洗顔です。 洗剤に含まれている合成界面活性剤が問題なのですが、 単に洗顔料の質ということではなくファンデーションとの組み合わせによって毒の浸透力が違ってきます。

 洗顔料としてダブ、ビオレ、牛乳石鹸の『泡の洗顔料』などを勧めることがありますが、 それぞれ使っているファンデーションが違うのでどなたにも安全というわけではありません。

 また、液体洗剤より固形石鹸の方が安全と思って昔ながらの固形石鹸を使っている方もいますが、 ほとんどの石鹸はパーム油、パーム核油を材料としており液体洗剤より危険です。

 固形石鹸で使っても良いのはマルセイユ石鹸です。 お勧めは太陽油脂の『お風呂の愉しみ マルセイユ石けん ラベンダー&ローズマリー』です。 マルセイユ石鹸は線維芽細胞を刺激して肌の生まれ変わりを促進してくれます。 ラベンダーとローズマリーの精油はその効果を更に高めてくれます。

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酸化防止剤 2017/1/12

 ワインを選ぶ際、酸化防止剤(亜硫酸塩)を避ける方もいますが、 片頭痛があった私の場合は酸化防止剤の有無と頭痛の関連はなかったと思います。 むしろ酸化防止剤無添加のワインのほうが酸化していて体には良くない感じです。

 酸化防止剤は必要があって添加されています。 例えば、無添加の煮干しに変えて体調を崩している人がたまにいらっしゃいます。 良かれと思って無添加を選ばれたのでしょうが、魚の酸化した脂は酸化した植物油より危険です。
 煮干し出汁で料理をしたいという人は傷の少ない防腐剤が使われている煮干しを使って下さい。

 煮干し出汁を使っている方、無添加のワインを飲んでいた方、紅茶にラム酒をどうぞ。 解毒の助けになります。

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揚げ玉 2017/1/19

 昆布だしと小麦粉の組み合わせで健康を害する成分が少しできてしまいます。 しかし、昆布だしを使った関西風うどんでも大丈夫なものがあります。 それは天ぷらとネギを加えたものです。

 天ぷらの代りに揚げ玉(天かす)でも良いのですが市販されているものにはコーンスターチが使われているものがあるので原材料を見て買って下さい。 そして保存は冷凍室です。

 インスタントの関西風だしを選ぶならヒガシマルのうどんスープの素です。 こちらは天ぷらやねぎを加えなくでも大丈夫な上に、線維芽細胞の働きを良くするので美容にも良いです。

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食は広州にあり 2017/1/26

 生姜にからだを温める作用はないということを知っている人も増えてきたのですが、 それでも多くの人が生姜は健康に良い食材だと思いこみ過ぎていると思います。 日本人が生姜をよく食べるのは、生姜が魚と相性が良く臭みを消すのに便利だったからだと思います。

 中華料理の味付けは<生姜+ニンニク>が特徴だと思っていますが、 これは日本の中華料理の味付けだそうです。
 香港出身のあるタレントさんは「本場の中国料理では生姜とニンニクは一緒に使わない」と言っていました。 中国でも生姜とニンニクを使った料理はありますが、彼女の言っていることが正解だと思います。

 生姜と相性の悪い食材はいろいろありますが、ニンニクもそのひとつです。 <生姜+ニンニク>でできる成分も少し体に良くないのですが、その成分のアレルギーになるとかなり大変なことになります。 きっとからだで作られる成分と似ているのでしょう。<生姜+ニンニク>を食べなくても症状は悪化していきます。

 日本人はいつ<生姜+ニンニク>のアレルギーになってもおかしくはありません。 麻婆丼を食べて一度リセットすることをお勧めします。
 <豆腐+花椒(ホワジャオ)+豚肉+片栗粉+ご飯>の組み合わせですが、花椒は擦りたてが効果的です。 もちろん生姜とニンニクは使わないでください。

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きれいきれい 2017/2/2

 薬用せっけんや抗菌ウエットティッシュなどで原因不明の体調不良を起こす方は少なくありません。
 薬用せっけんとして販売されている逆性石鹸は界面活性剤が加わると人によっては微生物の細胞膜だけでなく 人体にも毒性を示します。 抗菌ウエットティッシュに使われているパラベンはアルコールと一緒になるとアレルギーの原因物質になります。

 最近のテレビ番組を見ているときれい好きの人というよりも不潔恐怖症の方が増えてきているように感じます。 今の季節、ノロウイルスやインフルエンザには注意を払わないといけませんが、 家庭の中にあるカビなどには自分の抵抗力を高めることで十分だと思います。

 お勧めのメニューは紅ショウガとおぼろ昆布のおにぎりとみそ汁の組み合わせです。 紅ショウガは紫蘇液で漬けたものです。

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ヒアルロン酸 2017/2/9

 ヒアルロン酸は肌や関節には大切な物質です。 ただ、分子量が大きすぎてそのまま摂取しても吸収されないと言われてきました。

 そこで、テレビで盛んに宣伝しているある商品には、独自に開発した「ヒアルロン酸産生誘導ペプチド」というものが加えられています。 このペプチドが軟骨細胞や線維芽細胞を刺激して2つの細胞を増殖させることができるという説明でした。 しかし、その商品を使用している患者さんを診ても効いている様子は全くありません。

 他の商品ではヒアルロン酸を低分子化したものが考え出されましたが、それでも単独では吸収が悪く、 他のたんぱく質と結合した天然の状態でないと吸収はスムーズに行われないということでした。 コラーゲンと同じようにヒアルロン酸も食事で摂ることが最も良い方法の様です。

 おすすめは「コーンと溶き卵の中華スープ」です。

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きのこダイエット 2017/2/16

 キノコキトサンという食物繊維が脂質の吸収を抑制してくれるということで、 キノコキトサンを多く含むエノキ氷が流行りましたが、ダイエットのためであれば椎茸を選ぶのが正解です。

 脂肪組織の中性脂肪がホルモン感受性リパーゼによって分解されても、 血中に放出された脂肪酸が燃焼されなければ再び皮下脂肪として蓄えられたり、 肝臓の脂質代謝の働きが不健康だと脂肪肝になります。 こういう肝臓の脂質代謝の改善には椎茸がぴったりです。

 椎茸に含まれるエリタデニンというのは他のきのこにはほとんど含まれていません。 エリタデニンは肝臓に働きかけコレステロールの合成を妨げ余分なコレステロールを体外に排出させる働きがあります。 その結果、脂質代謝も改善されます。

 エリタデニンは熱に強いので焼いても煮てもお好みの調理法で大丈夫です。

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天然界面活性剤 2017/2/23

 哺乳類は赤ちゃんを乳で育てます。 母乳には水分・糖・たんぱく質・脂質・ミネラルなど赤ちゃんの成長に必要なものがすべて含まれています。 水と脂は混ざり合わないものなのですが、母乳がさらさらと流れ出るのはカゼインという天然の界面活性剤があるからだと思います。

 脂の粒をカゼインが包み込んでミセルという状態になると水と混ざり合うことができます。 こういう水と油が混ざり合って分離しない状態を乳化と言います。

 母乳以外に体の中にある界面活性剤には胆汁や細胞膜があります。 胆汁が脂肪酸をミセルに包んで乳化することによって、腸の表面から脂肪酸を吸収することができます。

 界面活性を使った食品の代表はマヨネーズです。 マヨネーズが体に悪いと思って食べないようにしてきた人はかなり損をしています。 実はかなり優れた調味料です。

 マヨネーズの天然界面活性剤は卵黄に含まれるレシチンです。 まず、防腐剤などの保存料を一切なしで長期の保存が可能なのはレシチンによる乳化のおかげです。 レシチンはからだの全ての細胞膜に含まれているもので、新しい細胞を作るときにはかならず必要な成分です。 また卵を使用しているのでコラーゲンの材料となるヒドロキシプロリンというアミノ酸も含まれています。

 マヨネーズは普通のマヨネーズが一番です。植物性ステロールが入った物や豆乳マヨネーズは危険です。

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便秘 2017/3/2

 便秘の原因はいくつもありますが、その1つはセロトニンの不足です。

 セロトニンは脳で作られるものと腸で作られるものとあって、それらは別の働きをしています。
 脳内のセロトニンは幸せホルモンと呼ばれて精神安定には重要なものですが、 腸で作られたセロトニンは血液関門を通過しないので幸せホルモンにはなりません。 腸で作られたセロトニンは内臓を動かすのに重要なものです。

 どのタイプの便秘かは分からない人は、まずは内臓のセロトニンを働かせるために目玉焼きのせご飯を食べるようにしてみてはどうでしょうか。 目玉焼きは超半熟です。

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啓蟄 2017/3/9

 3月5日は二十四節気の一つである「啓蟄(けいちつ)」でした。 虫が地面から這い出してきたり、草木が芽を出す季節です。 こういう色々なものが地面から出てくる季節は人間の病が顔を出す季節でもあります。

 春は花粉や草木のフィトンチッドだけでなく、地面から放出される成分のアレルギーもあります。 草木が根を伸ばし芽をだす、虫が這い出す、人が田畑を耕す、こういう時に土の中に含まれていたガスが放出します。

 このようなアレルギーに良いのはカブの茎の乾煎りです。 油や調味料は使いません。大根の葉は体に悪いので代用にはなりません。

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おぼろ昆布 2017/3/16

 患者さんにおぼろ昆布を食べて下さいと言うと多くの人は「とろろ昆布と一緒じゃないんですか」と言われます。 おぼろ昆布ととろろ昆布は似て非なるものです。

 まず、名前の由来ですがおぼろ昆布はお椀に入れるとおぼろ月夜のように浮いて「ぼんやりとかすんで見える」、 また、とろろ昆布はお椀に入れると「とろりととける」ように沈むところから付けられたようです。 このような違いは作り方の違いからきています。

 おぼろ昆布は職人が表面を手で削ったもので、残った中心部分はバッテラに載せる白板昆布になります。 とろろ昆布は昆布や白板昆布を重ねてプレスして横から機械で削ったものです。

 おぼろ昆布、とろろ昆布どちらも海藻のぬるぬる成分のフコイダンとアルギン酸を多く含み、 糖質や脂質を包み込んでその吸収を妨げてくれます。これがとろろ昆布ダイエットの原理です。

 しかし、昆布の芯の何らかの成分はアレルギーや便秘の原因になります。 そのため食べるならとろろ昆布ではなくおぼろ昆布です。
 おぼろ昆布を食べるようにしたら便秘が改善したという人は結構いらっしゃいます。

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ホワイトシチュー  2017/3/23

 なかなか赤ちゃんができなかったのに引っ越しをした途端に妊娠したという話を時々聞きます。 これは家の波動が子宮という臓器に何らかの影響を及ぼしているのではないかと推測しています。

 不妊の原因が見当たらないという人はもしかしたらそういう住まいの影響があるのかもしれません。 そんな人に食べてほしいのはホワイトシチューです。 固形のルウではなく顆粒のものを使って下さい。 牛乳は使っても構いませんが豆乳はダメです。

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褐色脂肪細胞 2017/3/30

 脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。 白色脂肪細胞とは中性脂肪を貯蔵する内臓脂肪や皮下脂肪のことです。 一方、褐色脂肪細胞とは赤ちゃんに多く、成人では肩のあたりにわずかにある、脂肪を燃焼させる細胞です。

 同じ脂肪細胞なのに脂肪蓄積型と脂肪燃焼型に分かれるのはミトコンドリアのUCPの型の違いです。 褐色脂肪にはUCP-1、白色脂肪にはUCP-2、筋肉にはUCP-3が主に出現し、 それぞれには脂肪を熱に変える、蓄積する、エネルギーに変えるというように異なった特徴があります。

 褐色脂肪細胞は寒冷刺激により活性化されるそうですが、ダイエットに効果的と言うほどではありません。 それでも健康にしておくことは代謝を高めることに役立ちます。
 焼き鳥缶を使った親子丼をどうぞ。 

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米オリゴ糖 2017/4/6

 ご飯を噛んでいると甘味が増します。これはご飯のでんぷんが唾液のアミラーゼによって麦芽糖に変わるからです。 しかし、元々米にはでんぷんを分解する酵素が数種類含まれていて、 浸水時や炊飯時に酵素が働いて何割かのでんぷんはすでにオリゴ糖、ブドウ糖、麦芽糖などに変化しています。

 ご飯に含まれる糖質の種類や量は米の品種によって酵素の活性の仕方が違いますし、同じ品種でも炊き方によって違ってきます。 土鍋のご飯の旨味は米オリゴ糖が多いからと言われていて、米オリゴ糖がより多くできる炊飯器もあります。

 人間はオリゴ糖を分解する酵素をもっていません。なので腸内細菌の餌になるか健康であればほとんど便として排泄されます。 しかし、サラダ(生野菜+植物油+酢)や野菜ジュースを一緒に摂ると酵素によってオリゴ糖は分解され果糖などの好ましくない糖ができてしまいます。

 サラダや野菜ジュースを摂りたい人はパンと一緒にたべると大丈夫です。 ご飯との組み合わせのときは焼き梅を食べると良いと思います。 酵素の働きを阻害してくれているのでしょう。

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ウエルシュ菌感染 2017/4/13

 東京都の幼稚園で76人のカレー食中毒が先月発生していたというニュースがありました。

 カレーライスで起きる食中毒の原因菌はウエルシュ菌です。 ウエルシュ菌はA型からE型まであり、食中毒を起こすのは主に熱に強いA型です。 根野菜に付いているA型ウエルシュ菌が加熱調理で生き残り、翌日まで置くことにより増加して食中毒になるといわれています。

 何故2日目のカレーの方がおいしいと感じるのか。それは多分 日本人が根野菜を「煮しめ」て味をしみこませて食べる文化があるからでしょう。 つまり、2日目のカレーは「カレー煮しめ」なんです。

 また、常在型のウエルシュ菌も食中毒を起こさないからといって腸にいて良いものではありません。 癌の原因にもなりますし、作りだす毒によって肥満、肩こり、肌荒れになります。

 赤ちゃんの腸内にはウエルシュ菌はいませんが、年齢と共に増加します。 ヨーグルトを食べて善玉菌を増やして腸内環境を良くすると言いますが、 乳酸菌の種類によっては大腸菌を減らして、菌交代現象でウエルシュ菌が増えるということがあるかもしれません。

 常在しているウエルシュ菌を減らすにはステビアを使ったたくあんです。 もちろんステビアを使ったたくあんはウエルシュ菌だけでなく人間にも毒なので、青しそとミョウガを一緒に食べて下さい。

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床と家具 2017/4/20

 木造の家や家具はそうでないものと比べて心が落ち着く感じがします。 しかし、木造建築で良く使われる杉はアンモニアなどの生活臭が浸み込みやすく、 それが住人の心身の健康の妨げになることもあります。

 床は合板フローリングよりビニル床タイルやクッションフロアーの方がゴキブリが近寄りにくくなりますし、 また、クッションフロアは滑りにくいので子供やペットの関節の怪我の危険も減らせます。

 テーブルやタンスなどは手で触れる機会も多いのでやはり木製のものが良いと思います。 材質としてはケヤキが一番なのですが洋風の家具の場合お勧めはアルダー材です。 アルダーはヨーロッパでは聖樹のひとつだそうです。

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焼きそばパン 2017/4/27

 先日、回転性のめまいがあって薬をのんで症状はおさまったものの、 それから頭が鈍くなってすっきりしないという方が来られました。

 詳しく話しを聞くと玄米をもらって立て続けに食べていたといいます。 今の時代無農薬と言っても安全な場所はほとんどありませんし、酸性雨だって降ってきます。 玄米は昔と違って白米より危険な食べ物なんです。

 玄米食の毒を少しでも減らすには焼きそばパンです。

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老人のシミ 2017/5/11

 老人性色素斑は、中年以降にできる薄茶色で輪郭がはっきりとしたシミです。 長年浴びた紫外線が原因と言われています。 確かに紫外線により傷ついてメラニンを作り続けているのだと思いますが、 その気滞はメラニンを作る細胞ではなくその周りの細胞外マトリックスの異常によるものだと思います。

 単細胞生物から多細胞生物に進化できたのは、細胞同士をくっつけるコラーゲンを作りだせるようになったからと言われています。 この細胞を結合させる組織を結合組織といいます。 そして、肌の真皮のように細胞がまばらでほとんどが結合組織の場合を細胞外マトリックスといいます。

 細胞外マトリックスは、以前は荷物の隙間を埋める詰め物のように思われていましたが、 現在では細胞の増殖や死をも左右する重要なものであることが分かってきました。
 細胞外マトリックスには様々な情報が蓄えられていて、細胞はその情報を読み解くことによって死を回避したり早めたりします。 極端に言えば、細胞ひとつひとつは細胞外マトリックスの指示に従って生き方を決めるということです。

 老人性色素斑は長年紫外線によって真皮の細胞外マトリックスが劣化を起こし細胞に間違った指示を出しているということでしょう。 細胞外マトリックスは複雑な構造をしていて簡単に元に戻すことはできません。 それでもアスパラ入りオニオンスープは少しは改善してくれるかもしれません。

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サラダ油 2017/5/18

サラダ麺

 ここ数年、大豆油が原因と思われる気滞が増えてきました。 「大豆油使っていませんか?」と聞くと大豆油ではなくサラダ油という返答が多いです。

 もともと大豆油はお勧めできる油ではないのですが、菜種油と混ぜてサラダ油になると問題ない油になります。 そのため数年前までは「炒め物にはサラダ油で十分ですよ」と言っていたのですが、もうお勧めすることはできません。 小麦粉のように質の悪い外国産の大豆が原因かもしれません。

 サラダ油を使っていた人におすすめするのは<ロースハム+レモン汁+マヨネーズ>です。

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マッシュポテト 2017/6/22

 アラキドン酸は脳の発達と働きには欠かせない不飽和脂肪酸で、粉ミルクにも添加されたり 最近ではアルツハイマー病の改善も期待されています。 アラキドン酸は加熱すると流れ出てしまうので最も効率よく摂取する調理方法がローストビーフです。

 肉に多く含まれているアラキドン酸は、現代の日本では不足というのは考えられないように思われますが、 実際は足りていません。 それは、血液脳関門の通過が難しいからでしょう。

 脳への関所である血液脳関門は2歳ごろに完成すると言われているので、母乳に含まれるアラキドン酸は十分脳の発達に役立っています。 しかし、アラキドン酸は体内でほとんど合成できないので必須脂肪酸に分類されており、2歳以降は脳に届かないことになります。 それでも実際には成人の脳に存在している重要な脂です。

 ローストビーフの付け合わせの定番といえば、イギリスではヨークシャープディングということですが、 日本人のなじみはマッシュポテトでしょうか。 ローストビーフとマッシュポテトを一緒に食べることによって脳にアラキドン酸が届きやすくなるのではないかと思っています。

 バターや牛乳の代りにマヨネーズを使ったポテトサラダでも大丈夫ですが、 豆乳を使った豆乳マッシュポテトは逆に頭は悪くなるのでダメです。

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冷やし中華はじめました 2017/6/29

 焼肉がなぜ健康に悪いかと言えば、ひとつは食中毒の危険性、次に臓物を食べるということ、そしてアラキドン酸のトランス型ができるということです。

 牛肉は焼けた部分にアラキドン酸のトランス型ができます。豚肉や鶏肉ではこれは少ないです。 これは首こり肩こりの原因となります。 ステーキやローストビーフだと中の蒸し焼きの部分にある成分でこれを中和できます。

 ステーキやローストビーフをあまり食べない人には、アラキドン酸を多く含むロースハムがお勧めです。 但しロースハムはポテトチップスと同じく発癌性のアクリルアミドを含んでいるので注意が必要です。 食べるときはなるべく細かくしてアクリルアミドを逃がしてやることです。買ってくるときはすでにスライスしてあるものであればそれで十分です。

 甘酸っぱいたれと中華麺の組み合わせは筋肉の疲労回復の効果がありますが、 そこにロースハムが加わるとミトコンドリアの回復にも効果があります。 気候も夏らしくなってきたので冷やし中華はじめてみてください。
 ちなみに、私はマヨネーズ入れる派です。

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