NOTE 2014-1

2014年1月

うどん 2014/1/9

うどん
焼ネギうどん

 香川県は「うどん県」というくらいうどんが好きな県ですが、 あの腰の強い讃岐うどんが好きと言う人は全国的にいうとどれくらいなのでしょうか。 私はやっぱり地元の柔らかめのうどんの方が好みです。

 具にも好みはあると思いますが、私は月見うどんや玉子とじうどんはまず注文しません。 釜玉うどんなら美味しいのですが、 卵とつゆが混ざった汁はうどんを不味くさせます。 うどんの麺は淡白な味なので美味しさの決め手はやはりつゆです。

 健康のため料理には砂糖やみりんは使いません。 でも、一般に売られている液体だしつゆは使っています。 こちらの方が意外に安全なんです。
 慣れると砂糖なしでも大丈夫なのですが、でもうどんやそばはやっぱり美味しくなりません。

 県外ではあまり見かけないと思いますが、金沢では一人分あるいは二人分のうどんつゆがそのまま袋に入って売られています。 いつもはそれを買っていたのですが、昨年の年越しうどんでは自分でつゆを作ることにしました。
 花鰹、煮干の他に焼ねぎでだしを取りました。 ネギの甘味が加わって今までの中ではこれが一番うどんらしい味わいになりました。 鰹+焼ネギのだしは肉うどんにも合いますし、煮干+ネギのだしはカレーうどんにも使えるので うどんの基本つゆにはぴったりでした。

ココット 2014/1/16

薬膳/運気

 月見うどんは嫌いですがあのメニューがなぜ在るかといえば、丸くて黄色くて艶がある卵の黄身があるだけでとても美味しく見えるからではないでしょうか。 実際、卵の黄身は開運の薬膳にも利用することができます。

 運気というのは脳と脊髄の中枢神経系で作られていると考えています。 この中枢神経の形態は杖のような形をしており、 ワンドのように脳室で作られた波動を筒状の脊髄腔で増幅させているように思います。

 ホームセンターに行くと決まった場所でめまいが起きます。 物干し竿などが並んでいる所とモーターが使われている商品の所です。 最近解ったのは、ある種の金属の波動が増幅されて、自分の脳脊髄の波動に干渉していたのだろうということです。
 私は何度も掃除機を買い換えましたが、エアコンや自動車で具合が悪くなる人もいると思います。

 金属だけではなく意外なものも同じ様に脳脊髄の波動を傷つけます。 羽毛、洗える枕などです。 それらには筒状の部分があるので、そこで人間には都合の悪い波動が増幅されてしまうのだと思います。

 脳室で作られた波動が傷つくという事は運気が悪くなるという事です。 良くない波動を作り出しているものが感じ取れる人はまずそれらを捨てるのが開運の第一歩です。 そして傷ついた運気を治す卵料理を食べてください。
 ココット容器に卵を割りいれます。黄身はつぶれないようにして下さい。 トマトソースを掛けてオーブントースターで卵が完全に火が通るまで焼きます。 好みでチーズやハーブを載せてもかまいません。
 ココット容器にするのはなるべく黄身を丸い状態にするためです。 基本的に丸いものは波動を良くするようです。

赤ちゃんにピアス 2014/1/23

 近年日本でも凶悪な殺人事件が珍しくなくなってきました。 そのような事件を起こす悪魔のような人は生育環境に問題があったのかもしれませんが、それ以前にもっと重大な問題があったのかもしれません。

 赤ちゃんの脳細胞は誕生の少し前が最も多くてその後アポトーシスによって死滅していきます。 その隙間を埋めるように神経線維のネットワークが出来ていきます。 その段階の個々の違いは人格形成の方向性の違いとも言えると思います。

 気の医学的に人格の発達に最も関係が深いと思われるのは魄(はく)です。 魄は遺伝子や才能と関係するたましいです。
 妊婦さんを診ていると、胎児には魂(こん)は感じられるのですが魄は感じられません。 魄の核となるものは肺に宿ります。肺呼吸をしていない胎児には宗気(そうき)もできていないので魄も働いていないのだと思います。
 赤ちゃんは出生後1週間ほど経たないと肺の魄は活性化されないようです。 胎児の時期と生後間もなくは母親の魄が脳と魂を守ってくれています。 しかし、何割かの赤ちゃんは母親の魄に守られずに生まれてきてしまいます。 そういう赤ちゃんは邪が侵入しやすい状態です。
 人格形成に重要な脳の発達時期に邪に主導権を握られると、脳は邪の方向に従って形成されていく危険があります。

 魄に守られずに生まれてくる原因は、衝脈(妊娠に必要な気の通る道)が無いのに妊娠した場合と妊娠後期で衝脈が無くなってしまった場合です。 母親の肺にある魄が衝脈を通じて胎児に送られるのかもしれません。

 途中で衝脈が消えるのは強いストレスや体調不良が考えられます。 また、衝脈が無いのに妊娠する原因は、自然妊娠で言えば果物やプラセンタそして三陰交というツボへの鍼灸治療です。 不妊治療として三陰交に鍼や灸をする鍼灸院が多くありますが、妊娠は出来てもその後のことを考えると、とても私には使えません。

 世界の各地で魔よけとして生まれたばかりの赤ちゃんにピアスをするという風習がありします。 確かにこれには悪魔が脳に入ってくるのを防ぐ効果がありそうです。
 日本では新生児にピアスをすることはおすすめ出来ませんが、 水晶を身につけさせたり枕元に置いたりすれば邪気を吸収してくれて、同じ様な効果が得られると思います。

砂*糖 2014/1/30

 糖質は取り過ぎなければ良いと思っている人がほとんどだと思いますが、塩以上に善し悪しがあります。 原材料による違いもありますが、加工の仕方がやはりポイントのようです。

 使っても大丈夫な物は、シュガーカット、粉砂糖、黒蜜の3種類です。 これらが使いにくいという事であれば、きび砂糖、グラニュー糖を薦めています。
 シュガーカットが良いのは還元麦芽糖であることだと思いますが、 黒砂糖がダメできび砂糖や黒蜜が良いのは何故か、上白糖がダメでグラニュー糖や粉砂糖が良いのは何故かという理由については難しいところです。

 砂糖の材料は主にサトウキビとテンサイです。 それらから糖液を取り出し濃縮して『結晶』と『糖蜜』に分けます。 その結晶を加工して砂糖を作ります。
 サトウキビの場合は原材料の段階で体に悪い反応があります。 それでも黒蜜が体に良いという事は、体に悪い物は糖蜜以外の部分にあるという事でしょう。
 逆にテンサイの方は原材料の段階で体に悪い反応はありませんが、 結晶と糖蜜に分ける段階で糖分はほとんど取り尽くされるので、残りの廃糖蜜が良い物になっているというわけではありません。

食材/砂糖
マヨネーズとパンケーキの組み合わ
せは前頭葉の働きを良くします

 グラニュー糖は結晶のままですが、上白糖は結晶の表面に転化糖を付加してあります。 転化糖とは砂糖をブドウ糖と果糖に分解した物のことで、これを加えることによってより甘さがしつこくなります。 上白糖が健康に良くない原因の一番はこの加工だと思います。
 粉砂糖はグラニュー糖を更に細かく粉状にしたものです。 これが何故良いのかと言えば、多分ですが水分によってすばやく蜜の状態になるからではないかと推測しています。 煮物に他の砂糖を入れるのと同じではないかと思われるかもしれませんが、砂糖水と蜜は違います。 パンケーキの上に振り掛けられた粉砂糖は口の中で蜜になります。

 砂糖(蔗糖/スクロース)がダメでブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)が良いと言うことではないと思います。 フルクトースの多いりんごが良くてスクロースが多いバナナがダメだと言うことはありません。
 植物の中では糖質は『蜜』としてあるからいいのであって、人間がより使いやすく『砂』にしようとしたことが間違いだったのかもしれません。

2014年2月

ワンマン社長 2014/2/6

 性格が病を引き起こすという考えは東洋医学だけではなく西洋医学にもそういう研究があります。 1959年にアメリカの医師が心疾患になりやすい性格傾向を発見し、それを「A型行動パターン」と名付けました。

 A型行動というのは、攻撃、競争、短気、せっかち、精力的というような性質のもので、 こういう行動を続けていると交感神経系が過度に反応しやすくなり、その結果として狭心症や心筋梗塞に陥るというものです。

 A型行動の基になっているのは多分「周りを思い通りにしたい」という考えだと思います。 こういう傾向にある人は腎気が邪気になっています。
 さらに次の肝気までが邪気になると、人や事が思い通りに動かなければ腹を立てて威圧的になるのです。
 心気が邪気になると社会的地位が自分のアイデンティティそのもののように思い、自分は偉い人間だと考えます。
 脾気が邪気になると周りに合わせることができず、せっかちになります。
 肺気が邪気になると反省できないので周りにはイエスマンしか置きません。

 ワンマン社長にはA型行動パターンの人が多く、バイタリティはあるけれども 細かいことまで掌握して指示を出すタイプなので、そういう過労も心臓に負担を掛けています。 心臓は日々攻撃され、心不全の状態になってしまうともはや息も止まってしまいます。
 価値観や信念が基になっている体の病気は一時的に良くはなっても、必ず繰り返し悪くなります。 自分の行動の基になっている価値観を若いうちに分析しておく事は、 将来どんな病気になりやすいかを知る手がかりの1つになると思います。

ハンバーガー 2014/2/13

食材/野菜

 ファーストフードであるハンバーガーに対して健康的ではないというイメージを持っている人も多いと思いますが、 食材を選べば簡単薬膳です。

 外食でハンバーガーを食べるときはマクドナルドに決めています。 サンドウィッチ系のチェーン店の中では一番安全だと思います。
 他のハンバーガー店との違いはソースとピクルスです。 他の店では非常に健康に良くないソースが多いのです。 ファミレスのハンバーグのソースも同様です。
 ピクルスはディルピクルスが使われています。 ディルピクルスとはディルというハーブの種と洋キュウリを使ったピクルスのことで、 これとパンを一緒に食べることでレタスの害を消す効果になります。

 ハンバーガーなどのサンドウィッチ類は胸につかえやすい食べ物です。 ひと口が大きくなってしまうこととパンが水分を奪ってしまうからでしょう。 そのため飲み物やスープはかならず必要です。 マクドナルドのハンバーガーは良いとしても飲み物は良くありません。 それで、自宅で簡単なチキンバーガーを作りました。

 水分の多いトマトはハンバーガーには欠かせません。 中~大玉のトマトを生で使うとしたらファースト種かカゴメのラウンドです。 これらはサラダ菜と一緒なら生でも問題なく食べられます。
 また、サラダ菜とチーズの組み合わせは魄を強くしてくれます。 ハンバーガーにはレタスが合うのは分っていますが、そういう理由でサラダ菜を入れました。
 もう一つ、生のトマト+チーズ+チキンは神経系の気の働きを良くしてくれます。 それでメインは鶏肉に決まりです。

 レタスもさっと茹でると害は無くなるのですが、それでもチーズの種類によっては相性が良くありません。 どうしてもレタスが食べたいという人はディルピクルスを買うか、マクドナルドに行くかのどちらかですね。

がっかり体験 2014/2/20

 そろそろソチオリンピックも終わりに近づいています。 初めてのオリンピックでメダルを獲得した選手や期待されながらも良い結果を出せなかった選手、それぞれのオリンピックがありました。

 今回すばらしい結果を出した選手の一人にスキージャンプの葛西選手がいます。 今回が7回目のオリンピック出場でレジェンドと呼ばれています。 生放送を見て応援していたのですが、つい仕事柄他の選手と体がどう違うのか、氣がどう違うのかというのを考えてしまいました。

 彼が他の選手に比べてもの凄く優れていたのが「腎気」でした。 先天の気である腎気は生後徐々に消耗されるもので、基本的に増えるというものではありません。 彼が中学生の頃、確かニュースステーションで将来有望な選手として紹介されていましたが、 あの頃の腎気の量とあまり変わらないのではないでしょうか。

 腎気というのは若さの象徴です。何が起きるかわからない事にワクワクドキドキできるのが腎気の力です。 腎気が衰えた中年期では先が見え始め、ワクワクは無くなってしまいます。
 子供の頃、調子に乗っているときに限って決まったように失敗してしまうと感じたことは無いでしょうか。 この気分の落差つまりがっかり体験が起きないように、子供のときからあまり調子に乗り過ぎないようにしているという人もいるでしょう。
 確かにがっかり体験は腎気を消耗させます。 ですがそれを恐れるあまり未来に起きることを思い通りにして、 何が起きるかわからないワクワクを捨ててしまうと、これがまた腎気を邪気にしてしまう原因になってしまいます。

東洋医学/腎気

 葛西選手は競技の後、”次のオリンピックは家族の前で金メダルを取りたい。 東京オリンピックにも何かの競技に出たい。”というようなことを話していました。 彼の腎気が多い理由はこういうところにあったんだと感じました。
 がっかり体験というのは辛いことではあるんだけれど、 それでも未来に対するワクワクドキドキを持つことこそが逆に腎気を増やしていたんだと思います。

 浅田選手も前回のオリンピックでがっかり体験をして、さらに家族の死を乗り越えてのオリンピックでした。 一方彼女の腎気は少なくなっていました。
 葛西選手がずっとオリンピックの開幕気分でいるとするなら、 ソチをスケート人生の集大成と考えていた彼女は閉幕間近な気分だったのかもしれません。

春早朝 2014/2/27

 中学生の頃、最もお金と時間をかけて作られていた時代の先端のコマーシャルは化粧品のコマーシャルでした。 そこで映し出された世界は十代の女の子にとって心ときめくものでした。
 そういう化粧品のコマーシャルソングとして流れていたりりイさんの「春早朝」という曲は、今だに春になると口ずさんでしまいます。 "春です あなたを待ってます 恋の待ち時間は とても永いのです"そういう歌詞だったと思います。

 日本は年度が4月始まりなので春は出逢いと別れの季節でもあります。 要するに人生の重要な選択はこの春にあるといっても過言ではないかもしれません。
 大学進学、就職、転勤などその先には新しい出逢いが待っています。 でも、別の大学に行っていたら、別の会社に入っていたら、別の土地に行っていたら出逢えたはずの人がいます。 この待ち時間は永遠の長さになってしまいます。

 今日ラーメンを食べるかカレーを食べるかというような些細な事から、 会社を辞めようかどうしようかといった重大な事まで私たちは日々選択をして生きています。
 重大であればあるほど天使のささやきと悪魔のささやきの間で揺れ動いてしまいます。 どんな選択をしても自分で決めたのであれば長い目で見れば同じなのかもしれませんが、 できれば天使のささやきがより大きく聞こえる方が良いに違いありません。

 理屈や経験で決められない神のみぞ知るというような選択を迫られたら、 迷わずソース焼うどんです。無ければソース焼そばです。カレー味はだめです。 <キャベツ+ウスターソース+油>は天目の辺りを刺激するので天使のささやきが聞き取り易くなるかもしれません。

 キャベツやブロッコリーの抗酸化作用や白血病のがん細胞を死滅させる作用というのはアリルイソチオシアネートという成分があるからということです。 この成分は加熱すると弱くなってしまいます。 わさびや大根を加熱すると辛味がなくなるのもアリルイソチオシアネートが弱まるからだそうです。 そういうことからも、さっと熱を加える焼そば焼うどんは良いメニューですね。

2014年3月

絹の靴下にカシミアのマフラー 2014/3/6

 最近化学繊維のアレルギーや蕁麻疹の患者さんが何人か来られました。 冬の間、ふわふわのシーツやファーの付いたコートを使っていたからです。 マイクロファイバーのような超極細の化学繊維に触れたり吸い込んだりして起きるようです。
 しかし、化学繊維がすべて悪いわけではありません。 実際、私の衣類のほとんどは化学繊維ですし、マイクロファイバーの布巾やマットも使っています。 線維の織り方など商品によって違うようです。

 では、天然素材が良いかと言うとそうでもありません。 足を温かくするため、綿の靴下と絹の靴下を4枚重ね履きする方法があります。 絶対やってはいけない方法です。
 これだと足元から入ってくる氣が反対の足へ抜けていくので、足は温かくはなりますがそれ以外のところへ氣が廻らないので病気が治りにくくなってしまいます。 絹は氣を取り込みやすくしますが、綿は氣を出しやすくします。 ですから、綿の靴下は普段から履かないほうが良いのです。 それに、綿は吸湿性は優れていますが発散性はそれほどでもないので、体から熱を奪い易い素材です。

 化繊でもいいのですが、できれば天然素材というのがもう一つあります。 それはマフラーです。素材はカシミアあるいはウールと綿の混合です。 これらのマフラーは邪気から脳を守ってくれる効果があるので、 冬の季節だけではありますが、是非マフラーはいいものを使ってください。

陶磁器 2014/3/13

樹脂食器のグラス

 食器を選ぶときは軽いものであったり、口当たりの良いもの、倒れたりしない安定性のあるものなどの選ぶ基準があると思います。 その他に食洗器や電子レンジなどどの調理器具で使えるかなども考えなくてはいけません。

 陶磁器とひとまとめにして呼ばれますが陶器と磁器は材料が違っていて、陶器は土が材料で磁器は石を砕いた砂が主な材料だそうです。
 陶器というのは磁器に比べ、中は緻密ではないのでレンガと同じように良くない波動を作って健康の妨げになることがあります。

 磁器でも材料のカオリン、石英、長石などの割合によって固さが異なります。 さらに骨を混ぜたボーンチャイナ、アルミナ(酸化アルミ二ウム)を混ぜた強化磁器も性質が異なるので波動が違ってきます。

 材質として健康に良いものの順は①強化磁器、②樹脂食器、③磁器、④ボーンチャイナです。 アルミナ配合の強化磁器は軽くて割れにくいので学校や福祉施設の給食に使われているものですし、 樹脂食器も昔のプラスチック食器のイメージがあって軽く見られているかもしれませんが、どちらも優秀な食器です。

 陶器といっても最近は薄くて軽いものもあるので見分けが難しい場合もありますが、 間違っても陶芸教室に通って自作の陶器で食事などはなさらないほうがよろしいかと思います。

妄想 2014/3/20

 妄想癖という言い方がありますが、普通の会話の中で使う場合は空想癖が正しいと思います。 妄想というのは本人が事実と思い込んでいて、その記憶の修正が効きません。 一方、癖というのは本人に自覚があってもついやってしまうことです。

 頭の中で想像することやイメージすることは決して悪いことではありません。 将来の成功した自分を想像することは夢や目標を持つことにつながります。 また、スポーツ選手のように理想的なプレーや試合を頭の中で体験することは意味あるトレーニングの一つです。

 自分の頭の中で描いたことが期待や願いではなく事実であると脳が判断してしまうと本人以上に周りは大変なことになります。
 随分前のことになりますが、あるところで働いていた時、直属の女性の上司は周りの人たちの批判を上の上司にしていました。 実際はその悪口の内容は事実でないことが多かったのです。 よくあることのように思いますが、どうも言っている内容を本人は事実と思っているようなのです。 本人が事実と思い込んでいるだけに、この事を周りが気付くのに何年もかかりました。 彼女によって会社内にトラブルが起きただけではなく、会社自体が周りからの信頼を失うことになりました。

食材/マッシュルーム

 今考えると彼女は『妄想性人格障害』だったのではないかと思います。 勝手なことは言うべきではないと思いますが、でも、医療従事者はわけが分からないということより病名が付いた方が安心するのです。 『妄想性人格障害』と思うと、彼女も事実を言っているのに信じてもらえないと思っているのだから辛かっただろうなという同情心もわいてくるというものです。
 妄想性人格障害というのは独裁者の病とも言われ、スターリンやヒットラーがそうだったと言われています。 自分の権力に固執するあまり周りへの猜疑心が事実になっていったのでしょう。

 彼女のような人のための薬膳があります。 <マッシュルーム+ケチャップ+白ねぎ>です。パスタでもいいのですが、今回はピザにしました。 空想と事実の記憶を結びつけるネットワークの改善です。
 彼女に食べさせて普通の人になったことを空想し、迷惑な日々の記憶を修正することにします。

桜餅 2014/3/27

薬膳/基礎代謝

 ミトコンドリアは人間のエネルギー代謝になくてはならない細胞の中の器官です。 このミトコンドリアの機能を改善するのにマーガリンは効果的ですが、 もう一つ別の作用でミトコンドリアを助ける食材があります。それが桜です。

 桜の花の塩漬けを桜茶にして飲むのも多少効果はあるのですが、 それよりもっと効果的なのは桜の葉の塩漬けです。

 桜餅と言われるものには二種類あります。クレープのようなタイプとおはぎのようなタイプです。
 優れた食材というのは漢方のように組み合わせによって効果が変わってきます。 クレープタイプの<桜の葉の塩漬け+小豆+小麦粉>は基礎代謝を高めます。 おはぎタイプの<桜の葉の塩漬け+小豆+米>は糖毒を改善します。

 最近は定番の桜餅だけでなく、桜の葉を刻んであんに混ぜ込んだ桜あんのお菓子もあります。 これも同様に効果があります。 今の季節が最も桜のお菓子が出回る時期です。 冷え性やダイエットの方はクレープタイプを、こむら返りが起きやすい人はおはぎタイプをお勧めします。

2014年4月

女子力 2014/4/3

薬膳/虚言癖

 嘘も方便と言いますが、相手を思いやっての嘘なら責めたりはしません。 保身のための嘘であったり自分を良く見せようとしての嘘はやはり不愉快なものです。

 妄想性人格障害の上司とは別に虚言癖の男性がいました。 要するに嘘つきです。 こちらは妄想とは違って、本人は事実とは違うということが基本的には分かっています。 嘘の内容というのは相手を陥れる計画的で巧妙なものもありましたが、多くは日常の些細な嘘が多かったと思います。 職場の女子は「なぜ、すぐばれる嘘をつくのか本当に分からない」と話していました。

 虚言癖というのは癖というくらいですから、分かっていてもついやってしまうのでしょう。 どの程度の嘘つきが人格障害になるのかは分かりませんが、私が思うには嘘をつくことに罪悪感がなくなってしまうと病気と言っていいのではないでしょうか。
 こういう人に食べてほしいのは『焼き水餃子』です。 焼いた餃子をさらにスープにしたものです。前日の焼き餃子の残りを再利用というので十分です。

 女子力というのは悪く言い換えれば、男性の妄想を掻き立てる嘘の力ということだと思います。 妄想性人格障害と虚言癖の女の子には、女子力を磨くことは息をするように自然なことだったのかもしれません。

水と油と酢 2014/4/10

薬膳/sarad

 葉物野菜で生で食べてよいものはサラダ菜、水菜、ネギそれとスプラウト類です。 なので滅多に生野菜のサラダというのは食べないのですが、その理由は野菜だけでなくドレッシングにもあると思います。

 生野菜は酢とは非常に相性が良いのですが、油とは相性が悪い。 それは、単純に野菜の水分ということではないとおもいます。 温野菜にオリーブオイルだけを掛けても問題がありません。 でも、生野菜にオリーブオイルだけでは良くないんです。やっぱり酢や柑橘果汁を加える必要があります。

 市販のサラダドレッシングはほとんど買いません。 これらのドレッシングも温野菜に掛ける分には問題がないのに、生野菜と組み合わせると良くないんです。 野菜のなんらかの成分と油のそりの悪さを酢が中和しているはずなのにそれが効いていない感じです。 原因ははっきりしていませんが保存料とごま油ではないかなと考えています。

歩くこと 2014/4/17

薬膳/地の気

 長寿食をテーマにしたTV番組で外国の村が紹介されていたことがありました。 その地域で食べられている珍しい伝統料理を強調する内容でしたが、私が見たところ食事は長寿とはあまり関係がなさそうでした。 それよりも重要だったのはほぼ毎日行っているという長時間の散歩です。記憶では2時間ぐらいだったでしょうか。

 健康回復に必要な『地の気』は足から入ってきて頭から抜けていきます。 足元からこの気が入ってこなくなると、とにかく疲れやすく病気にかかりやすくなってしまいます。 地べたに座る若者が増えたということがありましたが、地の気の不足ということもあったかもしれません。

 地の気の出入りが悪くなることの原因の半分ぐらいは骨と関係していると思います。 単純に老化して骨がもろくなるということではなくて、骨の持つ気の変化だと思います。
 この骨の気を正常に戻すためには散歩が一番なんです。 ダイエット目的の腕を振ってキビキビ歩くやり方ではありません。 それよりも普通に長く歩く方が入口である足の骨や出口である頭頂部の骨を刺激できていいのです。
 それと足部は脳と関係が深い部位でもあるので、歩くことは脳を活性化してくれます。 創造的な仕事をしている人で散歩中に良いアイデアが浮かぶという話は時々聞かれることです。

 食べ物で地の気の出入りを良くするものはコロッケパンです。 この場合、酸化した油分の害を弱めるためにマスタードをソースに混ぜます。
 そういうことで散歩の後のおやつはコロッケパンです。

きれいな薔薇には棘がある 2014/4/24

 <表と裏><陰と陽>のように2つで1つの対を成しているものに<善と悪>があります。 善とは何か、悪とは何かというのは大変難しい話で、哲学者に聞いてもそう簡単に答えられることではないかもしれません。 しかし、人間の社会では善か悪かというのは重要になってきます。 その難しい線引きのために法律や弁護職というのがあるのでしょう。

 先日の話題の記者会見で「悪意があったわけではなく、単純に間違えただけ」と本人は主張していました。 記者から「では、あなたが考える悪意とはどういうことか」と質問され、彼女は「悪意・・・。悪意・・・。」と口ごもって答えることができませんでした。 最終的には弁護士に視線を向け助けを求めた形になりました。 私はあの会見の中でこのシーンが一番印象的でした。

 裁判のドラマなどでは時折「悪意があったかなかったかということで刑が違ってくる」というような話が出てきます。 なので法的に問題になるようなことをうかつに話せないということもあるのかもしれませんが、 あの場面では答えなくてはならなかったはずです。 それなのに答えられなかったのは、やはり今までの意図的な言動やデータの扱いに対しての罪悪感が存在しないからでしょう。

 薔薇の棘は一見、虫や草食動物を遠ざける目的のように感じられますが、虫は気にせずに登って行きますし、山羊にも食べられてしまいます。 一説には薔薇の棘は茎を太くしたり強くすることに役立っているということです。
 人間はきれいな薔薇を手に入れようとして棘に刺されることになりますが、 そのとき薔薇は「ケガをさせたことは悪かったけれど、そういうつもりはなかったの」と言うのかもしれません。
 きれいな薔薇には棘がある。決して悪意があったわけではない。ただそういう生き物なんです。

2014年5月

雨 酸散と 2014/5/1

 桜の季節には良いお天気が続き、金沢でも花見を満喫できた人が多かったのですが、 ここ数日は雨が降って少し空気がすがすがしいようにも感じられます。
 雨というのは地球の生き物にとってなくてはならないものですが、時には命を奪うものでもあります。

 今年、英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)」に恐竜絶滅の原因は酸性雨であったという内容の論文が掲載されました。 記事によると、恐竜が生きていた白亜紀のメキシコ・ユカタン半島に小惑星が衝突すると巨大な三酸化硫黄(SO3)ガスの雲が発生し、 その後降り続いた「硫酸酸性雨」が地球生物の大量絶滅につながったということです。

 大気汚染というと最近ではPM2.5や放射線物質が話題になっていましたが、 以前からあるものと言えば、「排気ガス」「ダイオキシン」「酸性雨」ですね。
 排気ガスは喘息や花粉症などの呼吸器系のアレルギーを起こすのでその危険性を実感できている人も多いのですが、 ダイオキシンや酸性雨は自分もそれによって健康を害しているという実感が感じられにくいものです。 特に酸性雨は体質的に弱いということではなくすべての人に対して害を与えると考えた方がよさそうです。

 酸性雨を減らすよう社会全体で努力をしていかなければいけませんが、 個々にはなるべく雨に濡れないようにすることも取りあえず大切です。
 日本海側には『弁当忘れても、傘忘れるな』という言葉があります。 突然の雨に相合傘も思い出になりますが、濡れないよう傘を用意した方がいいですね。

たましいの根っこ 2014/5/8

薬膳/昆布締め

 命の始まりには受精卵にたましいの種がやってきて、そこから少しずつ魂や魄が成長していき、 命の終わりではたましいのうち魂(こん)は天に返り、魄(はく)は地に返っていくのだろうと思います。 その時までたましいはそう簡単に抜け出したりしないよう肉体にしっかりと根を張っています。

 たましいの根が十分に育たなかったり、途中で枯れたりするとたましいと肉体のつながりが非常に弱くなり、 心身ともに健康な生活を送ることが難しくなります。

 たましいの根っこというのは歳と共に弱くなってくるものなのですが、それを少しでも強くするにはお刺身が良いと思います。 昆布じめとブリのお刺身+大葉です。 たましいの根っこを元気にさせることは結果的にはボケ予防や健康寿命を延ばすことにつながると思います。

ミスト 2014/5/15

薬膳/ミストオイル

 「オイルスプレー」という容器があります。 油の量を減らせるのでヘルシーということもありますし、パスタに振りかけるときも簡単にできます。
 以前はその容器を使っていたのですが、 スプレー容器に入った調理オイルを見つけてそれを使ってみることにしました。
 オイルスプレーほどきれいにミスト状にならないのですが、 使い捨てできることを考えるとこちらの方が便利ですし、 量が少ないのもたまに使う人にはかえって良いと思います。

 植物油はミスト状になると液体の時とは違った性質になり、 それが体に良い効果をもたらしてくれるようです。 どのようなメカニズムによるものなのかはわかりませんが、 体の酸化したコレステロールに効くのではないかと考えています。

 オイルスプレーの方がきれいにミスト状になるので効果が高いのですが、 簡単に使いたい方はこういう商品でもよいと思います。

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豆サラダ 2014/5/22

mame

 婦人科系の病気でよく見かける病気の一つに子宮筋腫があります。
 鍼灸でも治療を行いますが、激しい痛みを伴うというものでもないので熱心に通院されることが少ないです。
 よく見かける病気の割には原因が未だにはっきりしておらず、 良性の腫瘍ということもあって結局大きくなってから手術ということが多いと思います。

 この子宮筋腫を治すというわけではないのですが進行させないための薬膳があります。 豆サラダです。<枝豆+金時豆+サラダオイル>の組み合わせですが枝豆は多めです。

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逆子 2014/5/29

 オキシトシンというのは薬として陣痛促進剤としても使われますし、 赤ちゃんが母乳を吸うと自然に脳下垂体から分泌され後陣痛(子宮収縮痛)が起きることからも分娩期には重要なホルモンだと言えます。 しかし、それ以外にも人間社会を形成するためになくてはならないホルモンでもあります。

ニコニコのり限定

 実はこのオキシトシンは男女問わず脳内で分泌されており、 人間関係を深める欲求と関係しているとして「愛着ホルモン」または「絆ホルモン」とも呼ばれるようになりました。 母性、父性だけではなく仲間意識と大いに関係しているので、近年では自閉症の治療としても研究されています。

 不妊治療で来られる女性の極少数ですがオキシトシン分泌不足と思われる方がいます。 要するに『子供嫌い』の方です。 一方、逆子治療に来られる方の何割かはオキシトシンの受容体の方に問題があるのではないかと思われます。

 病院では逆子は仕方がないと済まされることが多いようですが、 鍼灸院の経験からするとたいていの場合原因はあります。 そのうちの1つがオキシトシンの受容体の問題と思われる子宮の「気虚」です。 この場合、逆子の特効穴である『至陰』にお灸しても効果がありません。

 当院では至陰以外のツボを使った治療で対応していますが、来られない方はニコニコのりの「オニオンスープ」を半袋づつ3日に1回飲んでみてください。
 ちなみに、オキシトシンの分泌不足は研究論文によると『タッチング(スキンシップ)』が効果的ということです。

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和風スパイス 2014/6/5

 和風スパイスにも良いものはあるのですが、 まずは良くないものから上げると、「ごま塩」と「七味唐辛子」です。

 ごま塩は多くの家庭に置いてあるものですが、これは冷蔵庫に入れてあっても劣化していると考えていいと思います。
 たねというものは芽を出すまで悪くならないよう固い殻に守られています。 しかし、塩と一緒になることによって簡単にゴマの殻は弱くなり油は酸化してしまいます。

和風スパイス

 七味唐辛子はどのスパイスを組み合わせるかによって劣化しやすいものと大丈夫なものに分かれるようです。 何が入ると良くないかというと、多分「陳皮」ではないかと思います。
 陳皮というのはみかんの皮のことで生薬としても使われています。

 この二つの代りの物を紹介します。
 七味は柚子入りのものにしてください。これは免疫系を良くします。柚子だけのスパイスもありますがそれも同じ効果です。
 ごま塩のようにご飯にかけるのであれば、紫蘇ふりかけや梅塩が爽やかで良いと思います。 こちらは精神安定に効果があります。

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人格の老化 2014/6/12

肉うどん

 脳の老化による問題の中では認知症のように知的面の障害が一番なりたくないなと思うところですが、 それ以外にも心の老化や人格の老化もあると思います。

 老年期と言われる年齢になり性格が変わったと感じられる人がいませんか。 たとえば若い頃と比べてひがみっぽくなったり、警戒心が強くなったりしている人です。
 こういう方におすすめの料理は<牛肉あるいは牛スジ+白ネギ+唐辛子>です。 牛丼や牛スジの煮物などに一味を掛けることが良くありますが、 これってやっぱりいい組み合わせだったんですね。 今日は簡単に肉うどんにしてみました。

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えんどうご飯 2014/6/19

薬膳/免疫
豌豆ごはん

 先日はえんどうご飯を炊きましたが、旬の季節一度は食べておくべきメニューです。

 えんどうご飯は免疫系を正常に戻す役割があります。 そのため成長期の子供や免疫が衰えた老年期よりも成人のひとが食べると非常に効果的です。

 えんどう豆以外に加えてはいけないというものはありませんが、 効果があるのはえんどう豆と一緒に炊いたご飯の方にあるので、豆が嫌いな人はご飯だけ食べてもでも効果がありますよ。

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アミラーゼの力 2014/6/26

 納豆は大豆食品で健康のために食べている人も多いと思います。 特に納豆のビタミンKは骨粗鬆症の予防にもなるので中高年の女性にはおすすめの食材です。 しかし、少しだけケチを付けるとすれば美容に悪いということです。

 納豆菌は病気を起こす菌ではないのですが、 それでも納豆菌に弱い人は真皮の線維芽細胞が衰えてしまうようで肌がたるみやすくなります。 それで納豆菌を抑え込んでビタミンKをとるためには、加熱調理をするか冷凍するかどちらかです。

納豆かけうどん

 それでも納豆好きとしては納豆かけごはんも食べたいので何か良い手はないかと探していました。
 味噌あるいは酢を加えると大丈夫というのは以前から分かっていたのですが、 最近、<山芋+オクラ+納豆>の組み合わせも大丈夫ということが分かりました。 良くある組み合わせでやっぱりネバネバが良いのか!と思いましたが、 どうやらアミラーゼの力だったようです。

 山芋にはアミラーゼが多く含まれており、この<アミラーゼ+でんぷん+オクラのネバネバ>が納豆菌を抑え込んでいるようなのです。
 アミラーゼというのはでんぷんを糖に分解する酵素で、色々な野菜や果物に含まれていますが、有名なのは大根ですね。 昔から大根おろしを付けて餅を食べると胃もたれしないと言われています。

 アミラーゼというのは食材だけではなく唾液にも含まれています。 そうするとオクラだけを加えて納豆かけごはんにすれば良いように思いますが、 唾液のアミラーゼはαアミラーゼで野菜のアミラーゼはβアミラーゼででんぷんの分解の仕方に違いがあるということです。
 野菜の中でもたぶん山芋と大根だけが効果的なので更に細かいアミラーゼの違いがあるのでしょう。

 <大根+オクラ>には更に美容に良い効果があるので、今日は大根を使った納豆かけうどんです。

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