NOTE 2018-1

あんかけうどん 2018/1/4

 生姜入りの野菜スープなどは寒い冬に体を温めてくれそうで、女性は特に熱心に飲んでいる人もいるのではないでしょうか。 しかし、これは女性にとっては毒になります。

 幸せホルモンと呼ばれるセロトニンという神経伝達物質の分泌量は女性ホルモンの分泌量と比例しています。 セロトニンが減少するとうつ症状や記憶力の低下が起きますが、女性ホルモンが低下する生理前や更年期にも同じようなことが起きやすくなります。

 生姜は加熱調理、酢の物、漬物では毒になりますが特にスープにすると女性の脳に気滞ができます。 視床下部に作用してセロトニンや女性ホルモンが減少しているのではないでしょうか。

 もうすでに生姜を買ってしまったという方はあんかけうどんに載せて食べて下さい。 これだと健康的に体が温まります。

トップへ | 目次へ

旨味が正義ではない 2018/1/11

 

 最近は出汁ブームがあり、出汁パックやラーメンが原因の患者さんが本当に多くなりました。

 出汁というのは主に乾物から有効な成分を抽出したものです。 これは生薬を煮だして作った湯液(漢方薬)のようなものです。 漢方薬というのは決まった生薬の組み合わせでできており、勝手に組み合わせるとか、 やたら沢山の生薬や乾物を混ぜ込むというような事をすれば毒になるだけなのです。

 まず、出汁パックの魚は小さく砕いてあるので脂は酸化してトランス脂肪酸が多くなることで毒性がとても強くなっています。 昆布も小さくカットしてあるので芯の部分の悪玉のキシロースが非常に沢山染み出します。

 <魚のだし+鶏がらスープ>は肝臓の糖質代謝を狂わせて糖尿病のリスクを高めます。 <鶏がらスープ+ニンニク>は肝臓の脂質代謝を狂わせて高コレステロール血症のリスクを高めます。

 そして、<魚のだし+昆布だし>と<魚のだし+豚骨スープ>はトリプトファンを含む毒ができてしまい、 更にそれがω3系(DHA,EPA,DPA)の脂によって脳内に入りやすくなるので認知症のリスクを高めます。

 ラーメン店で出汁を組み合わせて他所にはない味を出せば評判になり沢山のお客が来てくれるかもしれません。 家庭で出汁パックを使えば簡単にお店のような味が出せるかもしれません。 でも美味しいものが正しいわけではないのです。

トップへ | 目次へ

セサミノール 2018/1/18

 餃子にラー油は良く合います。でも市販のラー油は老人性振戦になりやすいです。
 販売されているラー油や一般的な手作りのラー油はごま油が加熱されているのですでに セサミノールという香味成分が酸化してしまっているからです。

 それでも餃子にはラー油を使いたいので安全なラー油の作り方を見つけました。 ごま油に一味唐辛子を2日以上漬け込むだけです。 これは様々な香辛料を使って作る本来のラー油と違って単純なピリ辛のごま油という感じです。

 しかし、作って分かったのですが、この手作りラー油は炒め物に使っても毒ができませんし、 酢と組み合わせも毒はできません。

トップへ | 目次へ

αリポ酸ダイエット 2018/1/25

 L-カルニチンの働きによって脂肪酸がミトコンドリアに入ったあと最初の燃焼の過程がβ酸化です。 β酸化とは脂肪酸を酸化してクエン酸回路に入ることができるアセチルCoAという物質を作りだす段階です。
 このプロセスが滞ると脂肪は燃焼されず体に蓄積されて行きます。 ダイエットだけではなく十分な活動エネルギーを得るためには非常に重要な部分です。

 β酸化を促進する重要なものにαリポ酸ナイアシンアミドという補酵素があります。
 αリポ酸は水にも油にも溶けるため体内の色々な場面で重要な仕事をしています。 抗酸化作用、糖代謝促進作用、重金属を排出する作用、末梢神経を修復する作用、脂質代謝を促進する作用があり、 糖尿病、動脈硬化、認知症などの疾患の予防や改善に利用されています。

 αリポ酸は脂肪酸とLシステインから肝臓で合成されていますが加齢と共に減少します。 αリポ酸はレバー、ブロッコリー、ほうれん草に多いと言われています。 しかし、いずれも調理の過程でαリポ酸の熱変性重合物という毒ができてしまいます。

 αリポ酸を補うためのお勧めは、<餅入り巾着+白ネギ+昆布だし>の組み合わせです。 餅は白くても餅カビが付いている可能性があります。餅カビが腸内に常在すると肝臓癌のリスクが高くなります。 昆布だしで煮ることで表面の餅カビを退治できます。

トップへ | 目次へ

植物ステロール 2018/2/1

 健康診断でコレステロールが高いと指摘を受けた人は結構いると思います。 そのためコレステロールゼロと書かれた商品を買ってしまう人もいるでしょう。 しかし、ほとんどは普通の商品より体に悪いです。

 コレステロールの核の部分はステロール(ステリン)という環状アルコールです。 動物の細胞膜にあるのは動物ステロールで、その代表がコレステロールです。 また、植物の細胞膜にあるのは植物ステロールで、その代表がシトステロールです。
 そのため植物油で「コレステロールゼロ」と謳っているのはおかしな話なのです。

 食事の脂肪酸やコレステロールは胆汁によってミセル状になり体内に吸収されます。
 コレステロールを下げる植物ステロール入りのマヨネーズがトクホ商品として販売されています。 これは植物ステロールがミセルの中に入りコレステロールの吸収を妨げるというのです。 しかし、食事のコレステロールの量は血液中のコレステロールの量とは関係がないので吸収を妨げても意味がないことです。

 また、植物ステロールはほとんど吸収されないと食品会社は言っています。 しかし、EUでは植物ステロールで血管が詰まりやすくなり心臓疾患のリスクが高くなる可能性があるとして注意喚起を行っています。 つまり、少ししか吸収されなくても健康を害する危険があるということです。 その原因はコレステロールと違って細胞膜やホルモンの材料にはならず、肝臓からも排出されにくいからだと思います。

 それ以外にも、当然、天然食材には植物ステロールは多く含まれています。 こんにゃく、里芋の煮物、みかんの白い筋、さくらんぼの缶詰、筍の天ぷら、わらびもちには注意が必要です。 また、サラダドレッシングは<酢+植物油>の組み合わせで植物油の植物ステロールが吸収されやすくなっています。

 植物ステロールは他の成分と一緒になっているので排出させる薬膳は原因ごとに違ってきます。 今の季節、みかんの白い筋は体に良いとそそのかされて食べてしまっている方におすすめは、 クリームチーズにスイートチリです。

トップへ | 目次へ

手前味噌 2018/2/8

 

 味噌で健康を害する原因の主なものは味噌の種類、次に熟成期間、そして雑菌の繁殖です。

 味噌の麹は米麹、豆麹、麦麹の3種類があり、それによって米味噌、豆味噌、麦味噌に分かれます。 脳に良くないのは西日本で食べられている麦味噌です。味噌でなくても麦と大豆の組み合わせは脳に悪いのです。

 味噌酵母菌の酵素は発酵の過程で消えるのですが仕込んでから1年未満だとまだ十分消えていません。 これによって自律神経が損傷を受けてストレス性の腹痛を伴う下痢や便秘を起こしやすくなります。

 また、手作りをするとどうしても真菌が入り込みます。

 そういう訳でどんなに美味しくても手作り味噌はお勧めしません。

トップへ | 目次へ

ルチン中毒 2018/2/15

 ルチンとはビタミンC欠乏症の研究の過程で発見されたビタミンCと類似の物質です。 韃靼そば茶には普通のそば茶の100倍も含まれているそうです。

 ルチンは肝臓で中性脂肪を燃焼させます。 その過程でαリポ酸ナイアシンアミドが大量に消費されます。

 ナイアシンアミドは肝臓でトリプトファンから合成されます。 余ったトリプトファンが脳に回され、幸せホルモンとも言われているセロトニンの合成に使われます。

 そのため韃靼そば茶などによるルチンの過剰摂取では脳内のセロトニンとαリポ酸が不足し、うつ症状や記憶力の低下が起こりやすくなります。 また、筋肉ではルチンはコレステロール代謝を低下させているのではないかと思います。

  肝臓で中性脂肪を燃焼させるには椎茸料理が、筋肉でコレステロールを燃焼させるにはフライドポテトが良いです。

トップへ | 目次へ

白マスタード 2018/2/22

 認知力を高めるαリポ酸は肝臓でメチオニン→Lシステイン→αリポ酸という流れで生成されます。 クッキーなどの焼き菓子や果物をよく食べる人はαリポ酸の生成が少なくなっている感じです。 また、鶏肉が食べられない人はメチオニン不足のためどうしてもαリポ酸は少なくなります。

 鶏肉以外でαリポ酸が得られるメニューを考えました。 本からし又は粒無しマスタードとロースハムのサンドイッチです。

 からし、マスタードというのはからし菜の種ですが主に3つの品種があります。 和からしのオリエンタルマスタード、粒入りマスタードの黒マスタード、粒無しマスタードの白マスタードです。
 チューブ入りのからしには和からしと本からしがありますが、 本からしはオリエンタルマスタードと白マスタードの両方が入っているそうです。

トップへ | 目次へ

酵母菌 2018/3/1

 

 天然酵母のパンが健康に良さそうと思って買っている人もいるかと思います。 有名な天然酵母菌から家庭で果物から作る酵母まで色々ありますが、99%はイースト菌より体に悪いと思います。

 カビや真菌も酵素を出しますが、やはり沢山の酵素を作るのは酵母菌です。 そもそも酵母菌という名前は、酵素の母体という意味だそうです。

 酵素はたんぱく質を分解して発酵食品を作ります。この酵素の力を応用したのが酵素入りの洗濯粉や洗顔料です。 麹菌や酵母菌を体内に住まわせるのは洗剤を飲んでいるようなものです。

 焼いたパンでも焼いた麹漬けの肉でも酵母菌はしぶといので体内で復活することがあります。 腸内やアデノイドに常在していてそれが免疫力や抵抗力が落ちたときにバクテリア・トランスロケーションで体内に侵入すると 最悪は突然死ということもあり得ます。

トップへ | 目次へ

悪玉レシチン 2018/3/8

 細胞やミトコンドリアの膜を構成するリン脂質の1つが食事から摂取するレシチン(ホスファチジルコリン)です。 細胞分裂やミトコンドリアの増殖には欠かせないものなので不足すると傷の回復が遅れたり脂肪燃焼が不十分となったりします。

 レシチンの重要性はそれだけではなく、 これに含まれるコリンが記憶に関係するアセチルコリンに変化すること、 また、乳化作用によって血管にコレステロールが溜まるのを防いだりすることです。

 先日、頭痛の患者さんが来られました。悪臭のする排便もあったということです。風邪や食あたりなど色々可能性は考えられましたが、 話しを聞くと豆の食べ過ぎのようでした。
 その時患者さんにも話したのですが、地球上の全ての生き物は子孫繁栄のためだけに生きているといっても過言ではないのです。 そのため植物にとって種はとても重要なものです。種を運んでくれる動物を利用し種を破壊する動物を殺そうとするのは当然のことです。

 人間の摂取するレシチンの代表は「大豆レシチン」と「卵黄レシチン」です。 大豆レシチンは吸収が悪く、多くは腸内細菌によってトリメチルアミンという毒物になります。 患者さんは多分トリメチルアミンが過剰になり体内に吸収されたのではないかと思います。

 健康志向のお客を意識した飲食店では豆が過剰に使われているところもあるようです。 豆を食べ過ぎたなと思ったら生クリームを使ったデザートをお勧めします。 トリメチルアミンの吸収を多少抑えてくれそうです。 但し、砂糖などその他の材料が体に良いものかどうかを吟味してください。

トップへ | 目次へ

味噌酵母菌の風邪 2018/3/15

 カビの胞子は一年中飛んでいますが、真菌や酵母菌は本来、 胞子の飛散能力が弱いので簡単には飛んだりはしないそうです。 しかし、今のような乾燥した季節にはよく飛んでいるようです。

 味噌(醤油)酵母菌は日本中どこにでもいる菌なので 飛散した胞子で感染してもおかしくはないと思います。 病院の薬を使っても風邪が良くならない場合は味噌酵母菌を疑っても良いかもしれません。

 味噌酵母菌を排除するには塩ラーメンがお勧めです。 効能は中華麺にありますが、味噌味、醤油味では今回の期待する効能はなくなってしまうので塩味が良いです。

 他の麺類と中華麺の違いはかん水を使っているところです。 かん水と言うのは中華麺に添加されるアルカリ物質です。 これによってコシが生まれたり中華麺らしい黄色い色や風味が出ます。

 かん水は基本的に体に良いものではありませんが、茹でると多くはお湯に抜けていきます。 しかし、蒸し麺はかん水の成分が残りやすいのです。 そのため塩焼きそばでも効能はあるのですが、焼きそばには蒸し麺が使われていることが多いのでやはり塩ラーメンが良いです。

 かん水として認可されているものは炭酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど16種類ほどあるらしいのですが ラーメン屋さんの麺で体に悪いと感じるものがあるのは、多分かん水として使われている物質の違いだと思います。 どこのラーメン屋さんの麺が安全かが分からなければ、食料品店で生めんを買ってきて茹で汁をしっかり切って食べることです。

 また、塩ラーメンは桜花粉症の症状を抑える事にも役立ちます。

トップへ | 目次へ

マルチビタミン 2018/3/22

 サプリメントのほとんどは健康を害するものですが、 患者さんを診てきて危険なサプリ成分のワースト3は①ビタミンE(トコフェロール)、②ビタミンB群(パントテン酸カルシウム)、③非ヘム鉄です。

 マルチビタミンといわれる多種類の成分を一度に摂れるサプリメントがあります。 便利だと思って買ってしまうのは、あの出汁パックと同じ発想です。
 成分の中には健康に良くないものや自分に合わないものがあるかもしれませんし、成分同士の組み合わせによって毒になる場合もあります。

 例えばビタミンB群です。 ビタミンBが発見された時は1つの物質と見られていたのですが、 その後ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンパントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンという8種類の物質の複合体であることが分かりました。

 有名な黄色い粒のサプリメントを長期にわたって飲んでいる患者さんが来られたのですが肝臓に強い気滞がありました。 サプリメントが原因であることが推測されました。
 調べてみると昭和の中期に発売されてたビタミンB1誘導体フルスルチアミン単独の商品では特に問題がありません。 その後色々な成分が加えられましたが、近年パントテン酸カルシウムが配合された商品からとても良くない感じです。

 パントテン酸カルシウムは単一で投与しても何も副作用は出ませんが、 ナイアシンアミド(ニコチンアミド)を3か月一緒に投与した実験では吐き気や食欲不振などの消化器症状を訴える人がいたという結果があるそうです。

 そもそもパントテン酸という名称はギリシャ語の「どこにでもある酸」という意味だそうです。 色々な食材に含まれていて体内で不足することはあまりないと言われています。 なぜ配合しちゃったのでしょうか。

トップへ | 目次へ

花より団子 2018/3/29

 子供の頃は花より団子ですが、単なることわざではなくほんとうに思春期にはみたらし団子が良いようです。

 思春期の顔にはニキビが花盛りになりますが、原因は第二次成長期に急に増える男性ホルモンです。 皮脂腺の受容体に男性ホルモンが結合すると皮脂を分泌します。

 ニキビは女の子にもできるため間違っていると思うかもしれませんが、 女性でも成人では副腎皮質と卵巣で男性ホルモンが作られているのです。
 卵巣ではホルモンの材料であるLDLコレステロールを取り込んで黄体ホルモン(プロゲステロン)を作ります。 黄体ホルモンは一度男性ホルモンに変えられた後で卵胞ホルモン(エストロゲン)になります。

 みたらし団子は男性ホルモンが皮脂腺の受容体に結合するのを妨げる働きがあるのではないかと思います。 団子はしっかりと焼き目が付いているものに限ります。

トップへ | 目次へ

男性脳 2018/4/5

 

 「男女七歳にして席を同じゅうせず」という言葉がありますが、小学生にもなると男女それぞれ考え方も行動もそれらしくなります。 これは解剖学的にも生理学的にも男と女の脳には違いがあるからです。 この分かれ道は早いと母親が妊娠2~3か月ごろの胎児期に始まります。

 男の胎児は胎生12週から16週ごろに精巣から成人と同じほどの濃度の男性ホルモンを分泌します。 このホルモンを脳が浴びることで男女どちらでもなかった脳が男の脳に変わります。 これはアンドロゲンシャワーまたはテストステロンシャワーとよばれています。

 胎児期以外にも生後1ヶ月~6ヶ月ごろにも同じように男性ホルモンの分泌が多くなります。 この胎児期から2歳までの間に十分アンドロゲンシャワーを受けられなかった場合、からだは男性で脳は女性ということもあり得るわけです。

 アンドロゲンシャワーが不十分となる原因は明らかにはなっていないのでしょうが、 母体の心身の健康は重要だと思います。

 妊婦さんや乳幼児期のお子さんをみてきたなかで原因となるのではないかと心配しているのは コリアンダー(種子)や何らかの悪玉腸内細菌です。 コリアンダーの葉(パクチー、シャンツァイ)やサプリメントの葉酸、ペパーミント油なども量が過ぎると良くないのではないかと思います。

トップへ | 目次へ

魚の冷凍 2018/4/12

 江戸時代ではマグロの脂身、いわゆるトロは捨てられる部分でした。

 サバ、ブリ、鮭などは焼いて豆腐との組み合わせによっては脳の健康維持に役立ちます。 しかし、マグロの脂の多い部分は焼くと他の魚よりDPA(ドコサペンタエン酸)のトランス脂肪酸が多い気がします。 このDPAのトランス脂肪酸は脳や肝臓の機能を低下させてしまいます。 冷蔵庫のようなものがない江戸時代では魚は煮たり焼いたりすることが多かったと思いますが、 焼いても具合を悪くするマグロの脂身は捨てられて当然だったのです。

 では、日本人が好きなトロは体に悪いのかというとそうでもなく、 保存技術が進歩した現代では一度冷凍したあと解凍したマグロの刺身は動脈硬化を改善する効果があるのではないかと思います。 しかし、効果は赤身の方が高いと思われます。

 また、サーモンも昔は寿司ネタにはありませんでした。アニサキスなどの寄生虫の問題で生では食べられなかったからです。 それも冷凍技術によって大人気の寿司ネタになりました。 この、酢飯とサーモンの組み合わせは、今の季節の草花の花粉症の改善に役立ちます。樹木の花粉症には効きません。

トップへ | 目次へ

アルミニウム 2018/4/19

 パンの種類で何が一番健康に悪いかと聞かれた時は「メロンパン」と答えています。 メロンパンの上の部分はクッキー生地だからです。 クッキーに使われているベーキングパウダーやミョウバンにはアルミニウムが含まれています。

 鉄、鉛、亜鉛、ヒ素、水銀などの重金属は体内に蓄積すると非常に健康を害します。 特に有機物と結合した有機金属は体内に吸収されやすく、また脂溶性が高いため脳や脂肪に溜まりやすいのです。

 焼き菓子やメロンパンが好きな人を望診すると、脳にアルミニウムが溜まっている感じはないのですが脂肪にはかなり反応があります。 重金属と結合した脂肪は燃焼することができないので痩せない体質になってしまいます。

 体内に蓄積した重金属を減らすのは難しいことです。 まずは体内に入れないことが大切です。

トップへ | 目次へ

ヒ素 2018/4/26

 ひじきやメカブなど海藻類にはヒ素が多く含まれています。 乾物を水で戻して調理する場合は戻し汁をしっかり絞るとかなりヒ素を減らすことができます。

 しかし、戻し汁も料理に使ったり、乾物ではない生のものを食べると肝臓や脳に気滞ができます。 繰り返し食べれば倦怠感、食欲不振、肌荒れ、頭痛などの症状が現れて軽いヒ素中毒の状態になります。

 体内のヒ素を減らすには<こごみと厚揚げの味噌汁>が良いと思います。 <クレソンとシーチキンのサラダ>は肝臓のヒ素を、<茹でウインナーにケチャップ>は脳のヒ素を減らすのを助けてくれると思います。

トップへ | 目次へ

二八の法則 2018/5/10

 二八の法則とはパレートの法則とか働きアリの法則とか言われるものです。 会社の収益は2割の優秀な社員によって作られており、残りの8割の社員がその恩恵を受けるというような例えがされます。

 10本のネクタイがあっても結局使うのは好みの2本だけだったとします。 では使わない8本のネクタイを捨ててしまっても良いかというとそうではありません。 そこには好みを選択するという自由や楽しみがなくなってしまいます。

 アリの研究でも働いているのは2~3割で他のアリは仕事をしません。 働いいるアリだけを集めたらさぞ素晴らしい仕事ができるかと思いきや、 それでも必ず働かないアリが一定の割合で現れるそうです。

 地球には海と山があり、沢山の植物や動物が住む豊かな星です。 星と星の間の空間は昔は真空で何もないと思われていましたが、現在は素粒子やエネルギーで満たされていることが分かってきました。
 「気」というものも2割ぐらいは電子を中心とする素粒子だと思います。 残りの8割は物質でもない、何物でもないものでしょう。選ばれなかった8本のネクタイや働いていない8割のアリのようなものです。 でも、この8割があることによって「気」は良い仕事をしてくれるのです。

トップへ | 目次へ

レプチン 2018/5/17

 食欲は脂肪細胞から分泌される「レプチン」と胃の内分泌細胞から分泌される「グレリン」が関与します。

 グレリンは上行性の迷走神経を介して脳の食欲中枢を刺激したり、成長ホルモンの分泌を促したりします。
 今まで普通の食欲だった人がいきなり異常な食欲になった患者さんの多くは 胃に感染と関係する気滞があります。感染によりグレリン産生細胞が刺激を受け続けているのでしょう。

 別名「痩せホルモン」と呼ばれるレプチンは脳に運ばれ満腹中枢を刺激するだけではなく、 脳から交感神経を介してβ2アドレナリン受容体を活性化することによって、 筋肉においてインスリンの働きを増強して糖尿病予防をする働きがあります。

 末梢の交感神経を健康にするには竹輪の磯部揚げがお勧めです。 受容体を健康にするにはポテトコロッケがお勧めです。 パン粉揚げにはトランス脂肪酸が多いのでトマトを一緒に食べて下さい。

トップへ | 目次へ

紅茶ゼリー 2018/5/24

紅茶ゼリー

 アドレナリンが脂肪細胞の受容体に結合した後、cAMPが活性化されその次にプロテインキナーゼAという酵素が活性化されます。
 この酵素によって脂肪を分解するリパーゼが活性化されます。

 紅茶ゼリーはこのリパーゼの合成を助けてくれるのではないかと思います。
 ゼリーに入れる砂糖はきび砂糖を使って下さい。コーヒーフレッシュを掛けても構いませんがレモンシロップでは効果が無くなります。

トップへ | 目次へ

タコとわかめの酢の物 2018/5/31

 健康に悪いマーガリンですが、その中でも更に健康に悪いと感じるのはパーム油が原材料になっているものです。

 パーム油の半分はパルミチン酸です。 このパルミチン酸からパルミトレイン酸という不飽和脂肪酸が作られます。 マーガリンは不飽和脂肪酸をトランス型にして液体から固形にした油ですから パーム油を使ったマーガリンにはトランス型のパルミトレイン酸が多く含まれていると思います。

 このようなマーガリンを長年食べてきた人はトランス脂肪酸による認知症などの知的活動の異常だけでなく 脳の奥の方の高血圧・糖尿病・肥満など生活習慣病と関係する中枢のところにも強い気滞があります。

 長くマーガリンを食べてきた人にお勧めするのはタコとわかめの酢の物です。 わかめは塩蔵や生わかめではなく一般的な乾燥わかめを使って下さい。

トップへ | 目次へ

歯磨き粉 2018/6/7

 

 アルツハイマー病と診断された男性が来院されたことがありました。 私が確認できた脳の気滞のひとつはお菓子やカレールーに使われているパーム油の反応です。 たぶんパルミトレイン酸でしょう。 もうひとつはペパーミントに関する反応でした。

 ペパーミント味のチューイングガムやマウスウォッシュでは問題はありませんが ミント味の、飴・ハーブティ・生クリームを食べると脳の海馬辺りに気滞ができます。 また、ユーカリ油とハッカ油を含む軟膏やクリームを肌や唇に使用しても同じことが起こります。
 ハッカ油のメントール、ユーカリ油のシトロネラールという成分あるいは容器の何かの成分との組み合わせが問題なのではないかと思います。

 歯磨き粉が特に問題なのは毎日、何年も使い続けるからです。 商品の良し悪しもありますが判断がつかなければ大人も子供歯磨きをどうぞ。 ペパーミント味のマウスウォッシュと併用しても大丈夫です。

トップへ | 目次へ

おこげ 2018/6/14

 美味しくする調理法のひとつとして焦げめを付けるといのがあります。 パンの焼けた匂い、お好み焼きソースの焦げた匂い、肉の焼けた匂い、あの香ばしい匂いは食欲を刺激します。

 加熱で食材が茶色になる変化には炭化、キャラメル反応、メイラード反応があります。

 炭化は炭素の塊です。どんな食材も焼き過ぎれば炭化しますが、一番よく見かけるのは魚やうなぎの焦げの部分です。 食べ過ぎなければ問題ありません。
 キャラメル反応は糖質の酸化です。これも無害のものです。

 そして問題はメイラード反応です。アミノ酸と糖が結合(糖化)して褐色物質(メラノイジンなど)や黄色物質(ジリジルジピロロン、フルピペートなど)ができるものです。 褐色物質は特に問題ありませんが黄色物質は毒です。 材料の違いによって健康障害の種類も違いますが、いずれにしてもコラーゲンが壊されているのではないかと思います。

 お焦げのせんべいが気に入って食べ過ぎていた人は、肝臓にも気滞があって胆石ができやすい状態でした。 インドのチャパティもケチャップライスも同じです。
 ファミレスでお焦げのあんかけを食べた人は肩と腰の筋膜の炎症でした。
 醤油を今までの物と違うのに買い替えた人は黄色物質のアレルギーを起こしていたのでしょう。首と背中の急性の神経痛がありました。
 毎日飴をなめていた人は卵巣に気滞があって生理不順と湿疹でした。
 軟水で炊いたご飯のおこげは褐色物質ですが、硬水のおこげは黄色物質です。 ミネラルウオーターでご飯を炊いていた人は吹き出物ができていました。

 醤油に黄色物質が含まれていることは研究で明らかになっています。毎日使うお醤油はやはり「鮮度の一滴」に変えるべきです。 それ以外の醤油は捨てても良いのですが、砂糖を加えて照り焼きのたれにすると無毒になります。 焼きおにぎりは醤油ではなく味噌を使うと健康にプラスになります。

トップへ | 目次へ

関節リウマチ 2018/6/21

 関節リウマチの診断に重要な血液検査はリウマトイド(リウマチ)因子と抗シトルリン化蛋白抗体(抗CCP抗体)です。

 リウマトイド因子は自分のIgG抗体を攻撃する抗体で、 抗シトルリン化蛋白抗体は微生物が作る酵素によってシトルリン化したペプチドを攻撃する抗体です。
 歯周病菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌(ポルフィロモナス菌)がこの酵素を作るということは明らかになっていますが、 他の菌も作りだしている可能性はあります。

 関節リウマチの初期と思われる患者さんを何人か診たことがありますが、 口腔内、アデノイド、唾液腺などのどこかに歯周病菌に関係した気滞がありました。 また、感染の原因は果物だったと思います。

 体の奥に潜むリウマチの原因菌を退治するのは難しいのですが、喉に付いているものに関しては レモンスカッシュが効果がありそうです。
 生のレモン果汁1個分を炭酸水200㎖で割ったものです。 続けて飲むと菌交代現象で他の菌が騒ぐ可能性があるので1回だけにして下さい。

トップへ | 目次へ

フェカリス菌EC-12 2018/6/28

 人間が健康な生活を送るために必要な善玉菌はロイテリ菌フェカリス菌です。

 フェカリス菌はロイテリ菌と同じように人間の母乳に付く乳酸菌です。 EC-12、EF-23、FK-23という3種類があります。
 朝のヨーに使われているFK-23という種類も健康に役立つのですが、 最も優れているのはEC-12という種類です。

 ロイテリ菌もフェカリス菌も牛乳を発酵させてヨーグルトを作ることができないので 粉末やタブレットなどのサプリメントとして販売されているものがほとんどです。

 フェカリス菌EC-12株のサプリメントも色々な会社から販売されていますが、 久光製薬のものは他の菌が混ぜられていないのが良いと思います。 しかし、サプリメントの場合殺菌された死菌なので腸内でフェカリス菌として増えるというものではありません。

 健翔の「乳酸菌&ヨーグルト」も同じく死菌ですが、 フェカリス菌EC-12株がもともと腸内にいる人にとっては増殖を助けてくれるのではないかと思います。 ただし、ステビアが使われているのでたまに飲む程度で良いと思います。

トップへ | 目次へ

2018年前半 目次

inserted by FC2 system