NOTE 2016-2

ステビア 7/7

 

 先日、国立がん研究センターは全国47都道府県のがんの罹患状況を初めて公表、というネットニュースがありました。 ショックなことに石川県は男女ともに癌の罹患率が上位にあり、胃がんは秋田県に次いで2位という結果でした。
 記事の内容によれば、日本海側には上位の県が目立ち、塩分の多い食習慣が原因ではないかということでした。

 石川県民はそれ程塩分の高い食事をしている感じはないのですが、以前から気になっていたことがあります。 それはアイスクリーム消費全国第1位だということです。 アイスクリームにはステビアという甘味料が添加されていることが多いのです。

 ステビアは南米パラグアイなどに自生する植物です。 それから作る甘味料は、甘さが砂糖の200~300倍でカロリーが90分の1と言われています。 以前は発がん性や妊娠毒性などの心配があり、多くの国で認可されていませんでしたが、 2008年にアメリカで認可された後はコカ・コーラライフなどのように多くの国で使用販売されています。

 世界で初めてステビア甘味料を商品化したのは日本の会社でした。 そのためか、日本では何十年も前からステビアは食品に添加されています。 それならなおさら問題は無いように思われるかもしれません。 しかし、食品との組み合わせに問題があり、アイスクリームやたくあんの添加物として使われると発癌性や妊娠毒性も嘘ではなかったのではと思います。

 ソフトクリームなど店頭で盛り付けるものは危険です。バーやカップの商品はステビアが使われているものとそうでないものがあるので、 表示を見て買うと良いと思います。

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若返りゼリー 7/14

 植物油に多いリノール酸やαリノレン酸は体の中で過酸化脂質を増やしてしまいます。 過酸化脂質は肥満、シミ、中高年の体臭の原因になります。

 リノール酸、αリノレン酸はいくつかの酵素(脂肪酸デサチュラーゼ)によって別の脂肪酸に変化します。
 (リノール酸)→αリノレン酸→EPA→DHA
 リノール酸→γリノレン酸→アラキドン酸

 αリノレン酸とγリノレン酸のバランスが大切と言われますが、αリノレン酸の毒性と リノール酸をαリノレン酸にする酵素を動物は持っていないことを考えれば、 本来αリノレン酸、EPA、DHAは人間にとって不要なものです。

 リノール酸とαリノレン酸を減らして過酸化脂質を予防するには、 森永の「たっぷりプリン」と雪印の「ほろにがコーヒーゼリー」の組み合わせです。 同時に食べなくても効果はあります。

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ジャスミン 7/21

 梅雨時期になるとカビに感染している人が増えます。 倦怠感、肩こり、頭痛などの症状で来院され、望診の結果、喉や肺にカビの気滞があれば「肺にカビが感染しているのかもしれませんね」 と話すとびっくりされます。

 春先に咳が止まらなくなるのは、外を飛び交うカビや酵母菌の場合が多いのですが、梅雨に感染するカビは家の中のカビです。 「夏型過敏性肺炎」の初期はほとんど症状がなくレントゲンにも写りません。倦怠感があっても梅雨のせいと見過ごされます。

 お風呂場や室内のカビにはラベンダー&ローズマリーの香りが効果的でしたが、 体の中に入ってしまった梅雨のカビにはジャスミンです。
 但し、効果的なのはハーブティで、茶葉と合わせたジャスミン茶では効果がありません。 一般に売られているジャスミン茶を使う場合は、レモン汁や練乳を加えます。 どちらを使うかは微生物の種類によります。

 練乳はガラクトースの多い食品ですが、コーヒーに牛乳を加えたときのように毒にはなりません。 そのままでも飲み物に入れても煮物に使っても全く問題がありません。 その違いは多分、ガラクトースの結合様式の違いだと思います。

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指のカックン 7/28

 指を曲げるときに、カックンとなると訴えられる方がいます。 自分でばね指と言われることがありますが、通称ばね指・弾撥指(だんぱつし)と言われている 「肥厚性腱鞘炎」は指を伸ばすときに症状が出る腱の肥厚が原因のものです。
 指を曲げるときにカックンとなるのは、筋や腱が劣化して固くなってきているのが原因だと思います。 手の小指などのような小さな筋肉の方が症状が出やすいのでしょう。

 筋や腱の弾性がなくなる原因として老化が考えられますが、若い人でもカックン指は起きます。 そういう若い人の指の関節部分には豚肉の悪い糖の気滞があります。

 肥厚性腱鞘炎(ばね指)の方にはところてんをヨーグルトと一緒に、 カックン指の方にはところてんを酢醤油でどうぞ。

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トマトダイエット 8/4

 アディポネクチンはインスリンを利用せず糖をエネルギーにする働きを促進しますが、 蓄積されている中性脂肪を燃焼させるということもします。 このときアディポネクチンはPPARαを刺激することで脂肪を燃焼すると言われています。
 PPARというのは細胞の核内にある脂溶性のビタミンやステロイドの受容体のひとつです。 PPARには3種類のタイプがあり、αは肝臓などに多く、γは脂肪細胞に、δは多くの細胞に存在して脂肪酸燃焼とインスリン感受性を高める働きがあると言われています。

 アディポネクチンが分泌されてもこのPPARαが健康でないと脂質は燃焼されません。 このPPARαを刺激して肝臓や血中の脂質を減らしてくれるというのが「トマトダイエット」の原理でした。 活躍してくれるのはトマトのダイエット物質『9オキソODA』『13オキソODA』です。 決してリコピンではありません。

 9オキソODAは熱によって13オキソODAに変化するのでケチャップでも加熱調理でも効果が得られます。 今の季節、箱売りで販売されている完熟トマトは特に『9オキソODA』『13オキソODA』が多いのでお勧めです。

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天使は遺伝子の中に 8/11

 近年ネアンデルタール人のゲノム解析が進み、人類(ホモサピエンス)のほとんどにネアンデルタール人の遺伝子 が混ざっていることが明らかになりました。 つまり、現在の人類は異種間の混血の末裔であるということです。

 人類はネアンデルタール人の遺伝子によって環境に適応して生きていく力を得ました。 ネアンデルタール人の方はその後、滅んでしまいます。 人類が圧倒的に数が多かったこともありますが、人類の遺伝子が入ることによって ネアンデルタール人は不妊になったり今までになかった病気や障害が生まれることになったのかもしれません。
 人類にとってはネアンデルタール人の遺伝子は質の良い遺伝子ということになりますし、 ネアンデルタール人にとって人類の遺伝子は質の悪い遺伝子ということになります。 悪い遺伝子が入ることによって遺伝子全体の質も悪くなったのでしょう。

 ネアンデルタール人のどのような遺伝子を引き継いでいるかによって外観や性格、体質に差が生まれたようです。 白人の金髪や白い肌、日本人の直毛はネアンデルタール人の遺伝情報を引き継いでいると言われています。 世界中の中で日本人が最も多くネアンデルタール人の遺伝子を持っているかもしれないと言われていますが、 争いを好まない縄文人の性格はネアンデルタール人の性格を引き継いでいたのかもしれません。

 ネアンデルタール人は以前は野蛮で知能が低いと考えられていましたが、 今では当時の人類と差はなかったと考えられています。 戦争の多い現代を見みると、どう考えても人類の方が野蛮で知能が低い生き物に思えます。

 争いを好まない脳にするために月桂樹を使ったピクルスをどうぞ。

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若返りハンバーグ 8/18

 草食動物である牛はセルロース(食物繊維)由来の糖をエネルギーにしていますが、牛肉は人間にとって悪いものではありません。 一方、雑食の豚肉はコラーゲンを老化させる悪い植物の糖の反応があり、腱の老化、肌の老化、神経の老化を起こします。

 人間が分解できるでんぷんと分解できないセルロース、どちらもブドウ糖(グルコース)が連なったものです。 何が違うかと言えば結合の仕方です。でんぷんはα結合でセルロースはβ結合です。 水溶液中ではαとβは一定の割合で平衡を保っているそうなので、点滴のブドウ糖液の中にも同じような割合で溶けているのでしょう。 αでもβでもエネルギーとして利用されてしまえば問題ありませんが、 体を老化させる糖化ということにおいては違いがあるのかもしれません。

 豚肉の悪い糖を消す方法はいくつかあります。その1つは牛肉と合びきにして使うことです。 トマトのみじん切りを混ぜたハンバーグは肌の若返りの効果がありますし、ハンバーグにケチャップは自律神経の若返りに役立ちます。

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肌のくすみ 8/25

 肌の透明感は年齢と共に失われていきます。この一番の原因は肌のコラーゲンの糖化だと思います。

 たんぱく質は簡単に劣化しないよう構造の安定化のためにジスルフィド架橋結合というものがありますが、 コラーゲンはジスルフィド架橋結合が少ないたんぱく質です。 そのためなのか分かりませんが、コラーゲンは活性酸素や糖が関係する老化架橋を起こしてしまいます。 老化架橋を起こしたコラーゲンは弾力性を失ったりと本来の働きができなくなります。

 コラーゲンは新しく作り直されること(代謝回転)が他のたんぱく質よりも非常に遅い上に、 老化架橋は体内の酵素によって分解されにくいので、年齢と共にコラーゲンの老化はどんどん進んでいきます。

 肌の糖化予防にはビタミンB1を補い、糖化したコラーゲンの回復にはレモンゼリーです。

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不飽和脂肪酸 9/1

 インディアナ大学の研究によると、12-リポキシゲナーゼという酵素が肥満者には多く、 この酵素によって生成される 12-HETE(ヒドロキシエイコサテトラエン酸)という炎症物質が 膵臓のミトコンドリアを傷つけるため、インスリン生成に必要なエネルギーが不足して糖尿病を発症するということです。

 また、テキサス大学のラットの実験では、果糖(フルクトース)の多い餌は乳がんの増殖が認められ、 12-リポキシゲナーゼと12-HETEの増加が関係しているということでした。

 これらの実験から12-HETEという炎症物質が細胞を傷つけ、癌や糖尿病などの発症やその進行と関係している事、 この物質が増加する原因は肥満になる食事、つまり果糖と脂肪の多い食事だということが分かります。

 砂糖というのはブドウ糖と果糖が結合したショ糖が主成分なので、砂糖の摂り過ぎ=果糖の摂り過ぎです。

 脂肪酸は4本の手を持った炭素が鎖状につながった状態です。 手が1本ずつ相手と結合して飽和状態のものを「飽和脂肪酸」といい、酸化しにくい安定した状態です。 「不飽和脂肪酸」は2本の手で結合する二重結合、3本の三重結合というものが1か所以上あるもののことです。
 不飽和である二重結合は不安定なため、酸化したり、トランス型に変化する部分です。

 リポキシゲナーゼというのは不飽和脂肪酸の代謝を行う酵素で、12-リポキシゲナーゼはアラキドン酸から12-HETEを作ります。 しかし、アラキドン酸の多い食事をしたから12-HETEが増えるということではないようで、 不飽和脂肪酸+果糖が良くないようです。
 12-HETEを減らすには、<ネギ+わさび+トマト>です。

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風水にキャラクターは欠かせない 9/8

 色と形を使ったデザインというのは風水などの開運に使えます。 その上で、朱雀、白虎などのように動物のキャラクターになるとさらに力が増すことになります。

 しかし、古代のキャラクターを使わなくても現代のキャラクターで十分効果はあります。 よく使うのが「くまのがっこう」です。その次が「ハローキティ」そして「リラックマ」「くまのプーさん」です。 不妊症の方には「マイメロディ」や「ミッキーマウス」も勧めたりします。

 「ドラえもん」や「アンパンマン」は素晴らしい作品ですが、キャラクターそのものの風水的効果はありません。 考えてみると、ドラえもんはロボットですし、アンパンマンはパンで、動物ではないからでしょうか。

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サルコペニア 9/15

 全身性の筋肉量の低下をサルコペニアといいます。 筋肉の病気や老化が原因です。多いのは老人性のサルコペニアです。

 白血球からは、IL-6などの炎症性サイトカインやIL-10などの抗炎症サイトカインなどが必要に応じて放出されています。 体が老化してアンモニアなどの老廃物やできそこないのタンパク質が増えると常々IL-6が分泌され、筋線維や神経が分解されるようになります。 そうすると筋肉が少しずつやつれていきます。

 ほうじ茶ゼリーは肝臓でのアンモニアの処理を良好にしてIL-6を減らしてくれます。 シュガーカットとレモン果汁を使ったレモンシロップを掛けると筋線維を増やす効果もあります。

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胃は老化しない 9/22

 あるテレビ番組で「胃は本来老化しない。胃の老化の原因はピロリ菌」という内容のものがありました。 老化しないというのは大げさですが、老化させてはいけない臓器であることは間違いありません。

 胃粘膜には胃液を分泌する外分泌細胞と胃液の分泌や消化管の働きを調整する内分泌細胞があります。 そのため胃粘膜の異常は胃もたれなどの胃の症状だけでなく、肝臓や大腸など他の消化器にも影響を及ぼすことがあります。 消化器がダメになれば心肺機能や脳にも影響が及びます。

 日本人は胃がんも多く、もともと胃が弱い傾向にあります。 患者さんを診ていてもピロリ菌の感染と無関係に年齢と共に胃は老化している人が多いです。 こういう日本人の胃の老化の原因のひとつに醤油があると思います。

 甘口の醤油や刺身醤油は糖質が多く酸化が速くなります。 この酸化の過程で糖質が劣化しているのではないかと思います。

 D-グルコース(ブドウ糖)というのは脳の唯一の栄養源であり、動物にとっては最も重要な糖質です。 しかし、この異性体であるL-グルコースは甘味はありますが動物の栄養源にはなりませんし、自然界にはほぼ存在しません。 そのため希少糖のひとつとされ低カロリーの甘味料として推奨されているようです。

 希少糖の中には非常に良いものもあれば非常に危険なものもあります。 L-グルコースはかなり危険なものと考えてよいと思います。

 醤油で老化した胃を若返らせるには焼き鳥缶を使った炊き込みご飯です。 パプリカを掛けた鶏のグラタンでも同じ効果があります。
 手作りの鶏の炊き込みご飯では効果はありません。

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レモン 9/29

 菓子類の中でも市販の焼き菓子は体に悪いものが多く入っているのでほとんど食べていません。 マーガリンやショートニングなどを避けて手作りをしても重曹やベーキングパウダーが必要になります。 こういう膨張剤を使用すると結局はトランス脂肪酸が発生してしまいます。

 焼き菓子を作るときに加えると良いのはレモン汁です。
 レモン汁の効能はビタミンCと思っているかもしれませんが、 本当はビタミンCよりも抗酸化作用が強いエリオシトリンというフラボノイドです。 熱を加えてもしっかりと効いてくれます。

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香辛料ダイエット 10/6

 唐辛子料理を食べると沢山の汗をかくのでいかにも脂肪が燃焼されているような気がしますが、 実際は唐辛子のカプサイシンが脳の温度センサーを刺激して発汗させているためで、アドレナリン分泌による脂肪の分解はわずかしかありません。

 一方、胡椒を食べると発汗はしませんがピペリンという成分が自律神経の末梢を刺激してしっかりアドレナリンを放出させます。

 ダイエットとして香辛料を選ぶなら唐辛子ではなく黒胡椒です。

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たまごかけご飯 10/13

 昨日のテレビ番組で、食事制限による急激な体重の減少は脂肪肝になりやすいという内容の放送がありました。 こういう場合の脂肪肝の予防に良いのは「たまごかけご飯」です。

 たまごかけご飯は人によってこだわりの作り方があると思います。 それぞれ好きに食べて良いのですが、その作り方で効能に多少の差が出ます。

 まず、黄身だけを使う人がいますが白身も使った方が効能があります。殻座は取って構いません。 生の白身を使うのでしっかり溶いた方が良いです。 溶き卵を熱いご飯の上に掛けても良いのですが、できれば少し半熟になったほうが良いので 溶き卵の方に炊きたての熱いご飯を入れて混ぜます。

 たまごかけご飯に具材をちょい足しする場合もありますが、 最初から混ぜると効能が弱まる場合もあるので、しっかり卵を混ぜた後に加えると大丈夫です。

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コーヒーダイエット 10/20

 黒胡椒の刺激で末梢神経から放出されたアドレナリンが脂肪細胞の表面に結合します。 するとサイクリックAMP(cAMP)という物質が中性脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼを活性化してくれます。

 このcAMPが分解されてAMPになってしまうとリパーゼ活性化の仕事はしてくれません。 しかし、コーヒーを飲むとcAMPの分解が抑えられます。これがコーヒーダイエットの原理です。

 コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸に効能がありますが、マウスの実験ではクロロゲン酸だけを投与するとかえって肝臓に脂肪が蓄積したという結果もあるようです。 緑茶でもカフェインとカテキンが同じようにダイエットの効果を発揮しますが、カテキン類は健康に悪い面もあります。
 ダイエットで飲み物を選ぶならクロロゲン酸が少ないインスタントコーヒーがお勧めです。

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オリゴ糖 10/27

納豆しめじ炒飯

 「オリゴ糖を摂った方が良いのでしょうか」ときかれることがありますが、摂らない方が良いと答えています。 中には暖かい地方のきび砂糖より、寒い地方の甜菜糖(ビート糖)の方が体を冷やさないという人がいますが詐欺まがいの話です。

 ラフィノースは主に甜菜から作られるため甜菜オリゴ糖と呼ばれますが、広く植物に存在しています。 オリゴ糖が勧められるのは乳酸菌の餌になるという事と、人間は分解する酵素がないためほとんど吸収されないのでダイエットに良いという理由です。

 オリゴ糖は吸収されなければ問題ありませんが、そのまま体の中に入ると分解もされず排泄もされず老廃物になるだけです。 食材の組み合わせによっては一部吸収され健康の妨げになっているようです。 体内のラフィノースを減らすには納豆炒飯です。 普通にご飯を植物油で炒めると白髪になるのでラードを使った方が良いのですが、納豆の場合は植物油でも大丈夫です。

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夢で逢えたら 11/3

 食材は料理の仕方で薬にも毒にもなりますが、歌においても似たことが言えます。 良い歌は脳や体の波動を整えて健康の助けとなりますが、悪い歌は波動を乱し健康の妨げになります。

 例えば、大瀧詠一さんの「夢で逢えたら」は非常に多くの人がカバーをしていますが、 歌う人によって薬にもなれば毒にもなります。 一番脳に良いのは、この曲の最初の歌い手となった吉田美奈子さんの作品です。 Deenと原田知世さんの「夢で逢えたら」もいい感じです。

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食後の血糖上昇 11/10

 ご飯を噛むと甘くなるのはでんぷんがアミラーゼによって分解されてブドウ糖になるからです。

 生米のでんぷんは消化されにくいβでんぷんであるため、米は炊いて食べます。 生米を水に浸し加熱することででんぷんのらせん構造がほどけて、アミラーゼで分解されやすいαでんぷんに変わります。
 このように炊きあがったご飯はα化したでんぷんですが、冷やすと再びβ化して難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)に戻ります。 冷やご飯がダイエットに良いというのはそういう理由です。

 そうは言ってもご飯は温かいほうが美味しいです。 でんぷんの消化を遅らせて食後の急激な血糖上昇を抑えてくれるのは「焼き味噌」です。 焼き味噌にだしの出る食材を組み合わせるとインスタントみそ汁になります。

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トランス脂肪酸 11/17

 トランス脂肪酸は心筋梗塞やアルツハイマーなどの成人病の原因になると言われています。
 ラードや牛脂は安定した脂ですが、植物油の不飽和脂肪酸は加熱調理でシス型からトランス型に変化しやすい油です。

 一般的にはトランス脂肪酸はひとくくりにされていますが実際はその種類はとてもたくさんあります。 トランス型というのは不飽和脂肪酸の二重結合のところがトランス型をしているという意味です。 そのため不飽和脂肪酸の二重結合の数がトランス脂肪酸の種類と関係してきます。 たとえば、DHAの二重結合の数は6でトランス脂肪酸の種類は63にもなります。

 トランス脂肪酸の毒性の程度は種類によって違うようです。
 体に悪い順に言うと、ベーコン、マーガリン、アジの干物、焼肉、パン粉揚げ、すりごまなどです。 ベーコンの場合はトランス型リノール酸、マーガリンはトランス型リノレン酸、アジの干物はトランス型DHA、 焼肉はトランス型オレイン酸が主なものでパン粉揚げは使用した油によります。すりごまは沢山のトランス型が混ざっています。

 トランス脂肪酸はシス型と同じように吸収され、同じようにミトコンドリアで燃焼されますが細胞膜を劣化させてしまいます。
 茹でたあとオリーブオイルを掛けて一度冷凍しておいたパスタはトランス脂肪酸の吸収を抑制してくれます。 ベーコン料理の場合は冷凍パスタを一緒にどうぞ。

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軟骨の若返り 11/24

 軟骨は再生の難しい組織です。そのためサプリメントが非常に多く出回っています。 しかし、グルコサミン、コンドロイチン、プロテオグリカンなどはいずれも再生の役には立っていません。

 まずは軟骨を傷める料理をやめることです。 里芋の煮物やこんにゃくは植物性ステロールが多いので軟骨を悪くしやすい料理です。

 軟骨細胞を刺激するには冷凍の唐揚げをゆっくり加熱調理することです。 冷蔵に移して1日、室温で30分、2回に分けてオーブンで温めです。

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アクリルアミド 12/1

 アクリルアミドは様々な加熱料理で発生する発癌性物質と言われていますが、 揮発性のためか、実際はポテトチップスとハム以外ではそれ程心配はいらないと思います。
 ポテトチップスとハムは長時間密閉されているためアクリルアミドが浸み込んでしまっているのかもしれません。

 じゃがいもを使ったスナック菓子には、チップスターなどの成型ポテトチップスやじゃがりこがあります。 これらはアクリルアミドの心配はないので食べるとしたらこちらを勧めていたのですが、 ポテトチップスを安全に食べる方法を見つけました。 袋を開いて6時間放置です。

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風水には香りも大切 12/8

 香りは脳を直接刺激するだけに逆に認知症を促進してしまう危険があります。
 以前、認知症予防に良いと言われたローズマリーやラベンダーのペンダントですが、体質に合わない人は逆に認知症が悪化する可能性があります。 人工的に精製したエッセンシャルオイルや芳香剤だけでなく自然のフィトンチッドでも同じことが起きます。

 それでも香りのある防虫剤や芳香剤が家には沢山あります。 一部は目的通りの使い方をしていますが、多くは封を切らず風水目的で置いておきます。
 キャラクターは動物の象徴でしたが、香りは植物の象徴だと思います。 家の中に植物を置くのは衛生上良くないこともありますし、世話をするのも大変です。 芳香剤など香りのするものを置くことによって、植物を家の中に置く代わりにすることができます。

 動物のキャラクターと違い、持ち歩いて動かさなくて良いです。 部屋の中で週に1回ぐらい動かします。

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カキフライ 12/15

 パン粉を付けた揚げ物はトランス脂肪酸を吸着するので非常に危険な食べ物です。 そのパン粉揚げの中でも食べる価値があるコロッケやアジフライ、ハムカツもできれば天ぷらや唐揚げの方が良かったりします。 でもパン粉揚げでなければ意味がないという物があります。それはカキフライです。

 運動をしなさすぎると体は固くなります。でも、運動の量だけが固さの原因ではありません。

 筋線維(筋細胞)というのは筋節(サルコメア)という単位がつながってできており、伸び縮みできる蛇腹の竹のようなものと考えてください。 その節で区切られた全ての空間にかぐや姫がいるとして、彼女が左右の手で節(アクチン線維)を引き寄せます。 そうするとそれぞれの筋節が縮まり筋肉全体が収縮します。

 体が柔らかいというのはかぐや姫がどれだけ節を引き寄せるかということではなく、力を緩めたときに筋節がどれだけ伸びるかということです。 この節の部分が老化すると伸びの悪い筋肉になります。 この節の部分を若返らせてくれるのがカキフライだと思います。 カキの天ぷらやカキ鍋では効果がありません。

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風邪予防 12/22

 風邪やインフルエンザの感染予防としてお勧めするのは卵を使ったグラタンです。 ホワイトソース2人分に溶き卵1個を混ぜて具材に掛けてオーブンに掛けます。

  喉の免疫力を高める効果があります。 風邪やインフルエンザに罹ってから食べても効果はありません。

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若さの回数券 12/29

 細胞が分裂する度に染色体の端にあるテロメアが少しづつ切り取られます。 このテロメアがなくなれは細胞は分裂できなくなり人間は老化して死に近づきます。 私たちはテロメアという回数券を細胞分裂の度に支払うことによって若さを維持しているのです。

 一方、生殖細胞や幹細胞は細胞分裂をしてもテロメアが減りません。 それはテロメラーゼというテロメア合成酵素が働いてテロメアの減少を防いでいるからです。 癌細胞もまた遺伝子の異常によりテロメラーゼが活性して増殖を繰り返しています。

 乳酸菌はその種類によって様々な有用な物質を作りだします。 ビタミンなどの栄養、他の菌を寄せ付けない抗菌物質、免疫力を高めて癌を抑制する物質など色々です。 しかし、食べるヨーグルトのほとんどは健康に役立ちません。それどころか病気の原因になっていることも少なくありません。
 健康に役立つのは飲むヨーグルトの方です。

 患者さんに勧めているのは主にビヒダス、ブルガリア、ヤスダヨーグルトですが、それぞれ効能が違います。 どれか一つしか選べないとしたらビヒダスです。 テロメラーゼの働きを正常にしてくれるのではないかと期待しています。

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2016年後半 目次

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